ドラマ「無痛」の「無痛症」痛みを感じないことの恐怖

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実際に存在する「無痛症」はこんなに怖かった。

ドラマ「無痛=~診える眼~」に登場する「伊原(イバラ)」が、無痛症という病気であるという説明がされています。まあ、フィクションだし、もしそういう症状があるとしたらすごいなあと思い、気になって調べてみたところ、本当に存在するみたいなんです。今回はその「無痛症」というものがどんな病気なのか、どういった症状なのか、治療法は、体験した人の記録などをまとめていこうと思います。

 

正式名称は「先天性無痛無汗症」ウィキペディアより)

読んでの字ごとく、先天的に痛みを感じることができない。ただ、痛み、暑さや冷たさがまったく感じられない人や、少しは感じられるといった個人差がある。痛みを感じられないため、知らない間に舌を噛み切ってしまっていたり、足が骨折していても気がつかない。痛みがわからないので体が傷つく事を回避することを学習するのが難しい。また、軽度の知的障害を併発することがある。汗もかくことがないので体温調節ができず、普通の人のように運動をしてしまうと体温が上がりすぎてしまい危険な状態になるので、運動はできない。体温の上がりづらいプールなどの運動ならすることが出来る。

現在、先天性無痛無汗症の原因はまったく解明されておらず、治療法もわかっていない。

 

患者さん、体験者さんの声

実際に「無痛無汗症」になっている方の声をいくつ集めてみました。

カオスちゃんねる 無痛症って病気だけど質問ある?
○気付いたら骨折れてたわ、って事あった?

余裕である。ってか今はないけど、子供の頃はハサミで腕とか切ってた

○触覚はある?痒いはわかる?

ある

○痒みは?

痒みはある。多分痛覚じゃない。知らんけど

子供の頃目をかきむしり過ぎて失明手前までいった

昔普通に歩いてて骨がおれててそのまま歩き続けてたことならある

 

症状にはやはり個人差があり、上の方は痒みや感覚はあるそうです。ただ、痛いという感覚がわからない。痛いのがわからないので眼をかきむしることをやめるきっかけがない、足が折れていても歩くことをやめるきっかけがない。普段「痛みがなかったら」と時々考えてしまうことがある。歯が痛かったり、頭が痛かったり、筋肉痛で全身が痛かったりするとそう思ってしまうことがあるけど、痛みがあるからこそ歯医者に行くし、治療が出来るし、怪我をしないように無意識に気をつけることが出来る。痛みを知らなければ、きっとボールが飛んできても無意識によけることも出来ないし、やけどをしていても手を引っ込めることも出来ない。日常生活が、とても困難な症状だとわかる。

もうひとつ、これは海外のニュースサイトBBCに掲載された無痛無汗症の方の体験談です。

LIFENER.NET 先天性無痛症:私たちは痛みを感じることに感謝した方がいい





 

無痛症の方の多くが感じる「こころの痛み」

痛みを「感じることが出来ない」ということを、人に伝えることはかなり難しいことなのではないでしょうか。そのために、なかなか周りから理解されづらいといった声が多いようです。これはご家族も経験されていることのようで、あまりにも珍しい症状のため、なかなか理解されないことに悩む患者さんの家族も多いようです。)

 

ドラマ「無痛~診える眼~」に出てくる「伊原」は誇張?

このドラマの原作の方は医師でもある久坂部羊(くさかべよう)さん。このドラマの中で無痛症の「伊原」が自分の体を意図的に傷つけるといったシーンがあるのですが、このことについて、「NPO 無痛無汗症の会 トゥモロウ」のHPのトップページで警鐘を鳴らしています。

「NPO 無痛無汗症の会 トゥモロウ」 トップページより

平成27年10月21日の第3話にて、先天性無痛症は「精神面の痛みを感じない」という表現と、自分で自分の腕を「平然と」ナイフで切るという映像がありました。
このことは事実とは全く異なり、「無痛症」に対する誤った認識を与えてしまうのではと大変危惧しています。 フィクションとはいえ原作者は医師であるからです。 先天性無痛(無汗)症の患者は、精神的痛みは人一倍あります。 傷や腫れ、流血から視覚による痛みも感じます。
この病気はとても症例が少ないため、あまり知られていません。 他人の心に共感できないといった心の痛みがわからないことや、自らの意思で他人の身体を傷つけることはありません。
また、今後、原作の展開では先天性無痛症を原因として残忍な殺人を犯す描写があります。
「無痛症=人殺し」「無痛症=人を平気で傷つける」というイメージがもたれないよう、そして、この病気が誤解されないことを切に願います。

原作者が医師である点で、どうしても信憑性をもってドラマを見てしまいがちですが、やはり「フィクション」であることを念頭においてドラマを見たほうがよさそうですね。現に、無痛症の方が殺人を犯したと言う報道は聞いたことがありませんからね。

 

まとめ

ここまでまとめてみましたが、ドラマに出てくる「無痛症」は、実際のものとは「別物」ととらえたほうがいいかも知れません。確かに痛みを感じない人はいるし、汗をかかない人、先天的に毛が生えない人なども存在していますが、「精神的な痛みを感じない」や「自傷行為に走りやすい」と言うことは事実とは違う可能性があります。なので、あくまで「フィクション」として、ドラマを楽しむのが良さそうです。





 

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