『もんじゅ』ってどんな施設?課題と問題点を簡単にまとめてみた。

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『もんじゅ』ってどんな施設?課題と問題点を簡単にまとめてみた。

monjyu

こんにちはうさぎです。

2016年5月15日のニュースでこんなものがありました。

「政府、もんじゅ存続表明へ 機構に代わる受け皿探しは難航」

原子力規制委員会が廃炉も含めた運転主体の見直しを勧告していた高速増殖炉原型炉「もんじゅ」(福井県)について、政府が存続の方針を表明することが14日、分かった。文部科学省の有識者検討会が月内にも報告書をまとめた後になる見込み。規制委が文科相に対し勧告の回答期限のめどとしていた「半年」はすでに過ぎているが、いまだ現在の日本原子力研究開発機構に代わる受け皿の具体案は出ておらず、実際の存続は不透明な状況にある。

出典:Yahoo!ニュース

つまり、簡単に言うと

政府:もんじゅを続けたいぞ!!

規制委員会:でも、あんたダメじゃん。あんたらには運転を安全にやれないっしょ。まあ、続けたいんなら、具体的にどうするか、ちゃんと考えてきて!半年待つから!

政府:具体的なって言われてもなあ・・。でも、使い道の無いプルトニウム48トンもあるんだから、ここでやめるわけにはいかんのじゃ!!やるぞ!やるぞう!!

半年後・・規制委員会への返答は、まだない・・。

 

という具合らしいです。

さて、ここで疑問「もんじゅって、何?どんな施設なの?」という疑問です。

そもそも何をする施設なのか、そして、どうして政府はそこまでして「存続」したいのか、そのあたりを調べてみようと思います。

 

 

高速増殖炉「もんじゅ」ってどんな施設?

福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構の「高速増殖炉」研究用の原子炉なので、管轄が文部科学省になってます。

もんじゅの目的は、消費した量以上の燃料を生み出すこと。

つまり、現在日本にある「使用済み核燃料」をもんじゅによって再利用することで、

原発で出た使用済み燃料 → もんじゅで再利用 →使用済み燃料が減らせて、しかも電気も生み出せて、うれしい。

というサイクルが出来上がります。

しかしこの「核燃料サイクル計画」はあんまり上手く行っていないみたいで、原発から出される使用済みの核燃料はたまる一方。

なので、政府としては「もんじゅ」が上手くいかないと、これからの原発に悪影響なので、ぜひともこの「核燃料サイクル計画」を成功させたいと思っているということですね。

 

政府が「もんじゅ」をやめられない理由。

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政府は「もんじゅ」をあきらめられない理由がいくつかあります。

まず一つ目は、もし「もんじゅは、もうダメです、やめま~す」となった場合、現在ある使用済み核燃料のリサイクルができないと認めることになるので、原発が動かせなくなる。処理する先が無いからね。

二つ目、使用済み核燃料は「リサイクルのための材料」としてみていたものが、一気にただの「ごみ」になるから。

電力会社からすると、もんじゅが存在することで、「使用済みの核燃料は、材料です」と言ってきたのが、もんじゅが無くなってしまうと「ただのごみ」になってしまうという恐ろしい状況になってしまいます。

プラス、使用済み核燃料はそのまま置いておくわけにも行かない、処理しないといけない、ということでそれにもコストがかかってしまう・・。

 

上手くいく可能性って、どのくらいあるんだろう・・・。

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さて、やめられないなら、サイクルを上手くまわさないとお話になりませんね。しかし、政府側も、もんじゅでの核燃料の「リサイクル」をすることをすでにあきらめているようです。

2014年に決まったエネルギー基本計画では、当初80年代に実用化させるのが目標だったものが、実用化の目標、そしてプルトニウム増殖という本来の目的も、計画に盛り込まれなかったそうで・・・。

その代わりに、「もんじゅ」を核廃棄物の「焼却炉」として使おうという代替案が全面に出されてきました。

10万年かかるとされる核のごみを、「もんじゅ」で300年まで短くすれば、処分場の面積も減らせるし、いいんじゃね?ということですが・・。

つい先日出された「エネルギー基本計画」にももんじゅについて言及されていて・・・。

もんじゅについては、廃棄物の減容・有害度の低減や核不拡散関連技術等の向上のための国際的な研究拠点と位置付け、これまでの取組の反省や検証を踏まえ、あらゆる面において徹底的な改革を行い、もんじゅ研究計画に示された研究の成果を取りまとめることを目指し、そのため実施体制の再整備や新規制基準への対応など克服しなければならない課題について、国の責任の下、十分な対応を進める。

と書かれていました。

エネルギー基本計画のPDFはこちらで見られます。

基本的には、やっぱり「危険な廃棄物を、多少マシな廃棄物にする」という方針らしいですね。そして、徹底的に改革を行って、これからの核エネルギーの有効運用のための「研究施設」と位置づけるとしています。

つまり、核の研究所になったということですね。

現在も、一日5000万円というお金がこの「もんじゅ」のために使われていると思うと、なんだかもやもやしてきますね。

 

 

「もんじゅ」以外の処理施設も、上手く行ってない・・。

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実は、上手く言ってないのは「もんじゅ」だけじゃない。

六ヶ所再処理工場

日本原燃が所有する核燃料の再処理工場。青森県上北郡六ヶ所村にあります。

2009年2月竣工を予定していたのですが、相次ぐトラブルのせいで、まだ完成してない。

当初発表された建設費用は7600億円でしたが、2011年2月現在2兆1,930億円と約2.8倍以上にもなっているそうです。

「もんじゅ」が実質的にリサイクル不能ということになれば、この再処理工場の重要性が増してきますが、ここもまだ先行きが見えなさそうですね。

 

まとめ

結局のところ、ほとんど稼動していない「もんじゅ」では、使用済み核燃料の再利用は「できない」ということですね。

しかし、政府側「もんじゅ」をやめないということは、再利用するということをあきらめていないということでしょうか・・。

しかし、今回調べてみて思ったことですが、”脱原発”をするにあたっては、「使用済み核燃料をどうするか」という問題が結構重要なんですね。

原発をたとえやめたとしても、核廃棄物は、処理しない限り残る。処理しても、300年くらいは放射線を出しちゃう。

これ以上増やさないように原発を止めるべきなのか、それとも使用済み燃料の再利用の研究に全力を注ぐべきなのか、そのあたりは全然わかりません。

それにしても、「もんじゅ」の維持費が、一日5000万円とは・・。舛添都知事がファーストクラスに乗っていたことが、ものすごく小さく見えてくるなあ・・・。

 

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