山本文緒『あなたには帰る家がある』原作小説あらすじとネタバレ!

2018春ドラマ
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こんにちはうさぎ♪です。

2018年4月の「春ドラマ」にてTBSでドラマ化される『あなたには帰る家がある』

原作小説とドラマ版とでは設定などの変更点が多くありそうですが、小説を読んでいても、ドラマ版も十分に楽しめそうですね。

さて今回は、ドラマかされる小説『あなたには帰る家がある』の簡単なあらすじ、ネタバレを書いてみたいと思います。

 

ちなみに、原作小説の詳しいネタバレはこちらのページにまとめてあります。参考にしてみてくださいね♪

ドラマ『あなたには帰る家がある』原作のネタバレ!予想より怖いよ・・。
『あなたには帰る家がある』原作小説とドラマの違いを比べてみた!

『あなたには帰る家がある』あらすじ・キャスト・相関図まとめ

 

 

 

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『あなたには帰る家がある』基本情報。

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まずはこの小説の基本情報から。

 

著:山本文緒

出版年:1994年

 

この小説『あなたには帰る家がある』は、1994年に集英社から出版された山本文緒さんの恋愛長編小説。

山本文緒さんは、1999年の『恋愛中毒』で吉川英治文学新人賞を受賞、そして2001年に『プラナリア』で直木賞を受賞しています。

 

山本さん、小説家としてのキャリアの初期は、少女小説の分野で活躍していました。OL生活を経て、1987年に『プレミアム・プールの日々』にてコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞、少女小説家としてデビューしました。その後、『パイナップルの彼方』から一般の小説へとシフトしていきます。

 

ちなみに、この作品の初版が1994年なのですが、2013年に角川文庫で出版された際には、当時、広く使われていた「ポケベル」が「携帯電話」に変更されてました。

 

 

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『あなたには帰る家がある』大まかなあらすじと、ネタバレ。

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ここでは、小説『あなたには帰る家がある』の大まかなあらすじとネタバレを書いていこうと思います。

あくまでも「大まかな」「簡単な」あらすじとネタバレですので、詳しい内容、ネタバレなどはこちらを参考にしてください。

 

 

主人公の真弓は、結婚から1年半ほどの専業主婦の仕事に嫌気がさしていた。もともと向いていない家事に加えて生まれた子供の世話。誰とも話すことのない一日、毎日の献立。このままずっとこの生活が続いていくのかと思うと憂鬱になり、夫の秀明に働きに出ることを提案する。

 

思ったよりもすんなり働きに出ることを了承してくれた秀明に対して感謝していた真弓だったが、夫の秀明はというと、きっと保険のセールスレディなんて無理に決まっていると考え、賛成しただけだった。

 

真弓は頑張って契約をとるようになるのだが、秀明との距離は増していた。秀明は、自分の仕事場であるモデルハウスに訪ねてきた茄子田夫妻の妻、綾子に対して好意を抱いていた。

 

何度か茄子田家に訪問する度に感じたのは、茄子田家の主、太郎が、性格的にも人間的にも魅力に欠けているということ。自分本位で、下品で、常に人を見下していた。どうしてこんな男と綾子さんは結婚したのか、不思議に思っていたが、秀明が茄子田太郎に付き合わされて飲み歩き、酔っぱらって帰ってきたときに綾子を抱きしめながら聞いてしまう。「綾子さんは幸せなんですか」と。

 

 

それ以降、ついに一線を越えてしまった秀明と綾子は何度もホテルで会うようになる。秀明の休みのたびに重ねられるデートだったが、次第に綾子の秀明への想いが膨らんできているのを不安に感じる秀明だった。
一方真弓も、先輩から回してもらったお得意先の中学校に訪問した際、茄子田太郎に出会っていた。セールスレディだということで強く出られる立場の茄子田は、真弓をお茶に誘う。保険の契約をにおわしてきた茄子田の同情を誘うため、離婚して子供を育てていると嘘をついてしまう真弓だった。
秀明に浮気を疑っていた真弓は、秀明の休みの日にあえて休みを取り、たまには家族で出かけようと提案した。秀明はいつも休日に綾子と会っていたが、言えるはずもなく、家にいた。すると同じマンションにする住民が訪ねてくる。何やらマンション内の問題について話し合いがあるから来てくれということらしい。せっかくの休日だったが話し合いに参加する真弓だった。

 

話し合いは長引き、午後3時を回ってしまっていた。朝食も食べずに出かけていた真弓は疲れ切っていたが、自分と娘の食事だけとって、真弓の分を用意していない秀明に対して怒る真弓。だんだんとエスカレートする言い合い。言い合いをしていると、娘の麗奈が秀明が吸っていた煙草を口に入れてしまう。慌てて吐き出させた真弓は、救急車を呼ぶ。
大事には至らなかった麗奈だったが、真弓と秀明の言い合いはまだ続いた。激しい言い合いの末、1月から3月の給料の合計が上だったほうが、これからフルタイムで働き、負けたほうは家で主婦・主夫をするという勝負をすることになった。秀明は、真弓に対してハンデを付けたが、負けるはずはないと感じていた。
真弓は、なんとか秀明に勝とうと契約をとるため、脈がありそうだった茄子田太郎に近づく。そこでなんと、茄子田が秀明のはたらく住宅メーカーで家を建てる予定だということを知った。しかし、そこまで話をしたところで、真弓と同じ保険会社のセールスレディーに、支部に戻ったほうがいいと告げられた。

 

真弓が過去に同僚のセールスレディーいしたアドバイスがもとで、トラブルが起きていた。真弓のせいではなかったが、トラブルのせいでセールスレディーが辞め、人員が足りなくなっていた。支部長の愛川は真弓を評価しており、気に入ってたびたび食事に誘っていたので、真弓に人員確保を手伝ってくれないかと相談する。秀明との勝負のこともあり、一件でも多くの契約を取りたかった真弓に対して、愛川支部長は仕事を回してくれると言ってくれた。
真弓の友達の結婚式。秀明も同席していたが、秀明に綾子から電話がかかってくる。今から会えないかという綾子に無理だと伝えると、綾子は明らかに落胆していた。真弓がいないことを確認してから、秀明実家に10万円貸してほしいと頼む。綾子と会うために、お金がいるからだった。ふと視線を感じて振り返ると、真弓がそこに立っていた。今から2次会に行くという。そして、給料勝負のことは本気だと念を押して、その場を去っていった。
秀明に勝つために、茄子田太郎を説得する真弓。秀明の住宅会社の業績がよくないという嘘までついてどうにか契約直前まで持ち込むが、茄子田が「一度デートしてほしい」と頼んできたのだった。

 

一方秀明も、真弓に負けるはずはないと思いつつ、一軒くらいは契約が欲しいと焦っていた。そこで茄子田太郎のいない間に、お金の一部を負担する茄子田の父に話を持っていくことに。しかし息子に任せてあると取り合ってくれない。どうして家族で話し合いをしないのかという秀明に対して、茄子田の父は太郎のことを説明してくれた。あれは家族思いの人間だ。私たち家族をやしなってくれているし、何より家族思いだ。そして、茄子田太郎の二人の息子の上の男の子、慎吾は太郎の子供ではないということを打ち明けられるのだった。
真弓は、セールスレディーをやってくれる人を探すためにハローワークに来ていた。そこに、秀明の会社で最近会社を辞めた森永祐子に出会う。勧誘するために食事に誘うが、祐子は秀明が茄子田家の妻、綾子と浮気をしていることを知っていて、それを真弓に話してしまう。
再び茄子田家を訪ねる秀明。秀明は、どうしても茄子田に契約をさせようと意気込んでいた。しかし茄子田は生命保険に入るかも知れないから家をやめると言い出す。そしてその保険会社は、真弓の働いている会社そして担当者が、真弓本人であることを知る。なぜかめまいがし、その場に倒れ込んで吐いてしまう秀明。それを介抱するためによって来た綾子に対して「上の男の子の父親は誰なんだ?」そして「どうしても契約が欲しい、助けてほしい」と懇願するのだった。
綾子はその晩熱を出した。秀明の言葉の意味をつかみかねて、悩んでいた。上の男の子の父親は綾子の姉の夫だった。姉の夫が綾子の実家に出入りするようになり、好きなってしまい、関係を持ってしまった。姉の結婚式の後に妊娠が発覚した。

 

綾子は生むことを迷わなかった。そしてかねてから話が合ったいくつかのお見合いの相手の中で、一番モテなさそうな茄子田太郎を選び、お見合いをした。そして2度目のデートの際に、太郎に妊娠していることを打ち明ける。さすがに驚いた様子の太郎だったが、次の日、綾子の家に来て、娘さんを幸せにすると頭を下げ、結婚することになったのだった。
綾子は悩み、考えた末に「秀明は私と結婚してくれるのだ!」という飛躍した結論に達する。秀明との将来の生活を考えるだけで、体中が熱くなるのを感じていた。
秀明が体調を崩して休んでいる日、その日は真弓も休みで家にいた。すると家のチャイムが鳴らされる。訪ねてきたのは、荷物を沢山抱えた綾子だった。綾子は堂々とした態度で、「秀明さんが結婚してくださるそうなので、やってきました」と平然と口にした。恐怖を感じる真弓。追い返そうとする秀明だったが、綾子は「秀明と結婚する」という置手紙を家に置いて出てきていたため、茄子田太郎が自宅にやってきてしまう。

太郎は秀明につかみかかる。綾子を奪った相手を殴りつけるが、太郎は真弓の存在にも気が付く。真弓を気に入っていた太郎。離婚して子供を育てていると言っていたが、実は秀明の妻だった。さらに激しい怒りに我を忘れる太郎。そして秀明の頭を、金属の作に打ち付け始めたところで、真弓が危険を感じ、止めに入ったのだった。

 


病院に入院する秀明。廊下でまつ真弓のもとに太郎がやってくる。太郎はどうして真弓は秀明の仕事の邪魔をするのか、どうして秀明は真弓みたいな妻がいるのに浮気をするのか、自分は綾子に義理の兄の子供がいることを知っていたが、綾子のことを愛していた。綾子が生んだらそれは自分の子供だ、どうしてそんな些細なことにこだわるんだ、綾子だけは自分を愛してくれていると信じていたのにと子供の用に泣きじゃくるのだった。
真弓はそんな太郎を見て、そっと抱き寄せたのだった。
病室にて、秀明は、こんな自分には愛想が尽きただろうから、離婚してくれ、養育費は送るからと提案するが、真弓は許さない。家で主夫をする約束だと。秀明は「それで君は幸せなのか」と問うが、その場を去る真弓。去り際に「私、茄子田さんと寝たよ」と言い残して、その場を去っていった。
勝負に勝った真弓は、約束通りフルタイムで働き、秀明は家で主夫をするようになる。真弓だけで家計を支えるのは予想通り大変だった。家のローンがかかるボーナス月だけパートに出てくれと秀明に頼むと、その通り働いてくれる秀明だった。

 

だんだんと契約もとれなくなってきていた真弓は、この先のことを考えると不安が尽きなかった。いつの間にか、一日1000円ぽっちのお昼代や、家にお金をキチンと入れているはずなのに十分にやりくりしてくれない夫に対して不満を感じていた。

 

一方秀明は、主夫業をそれなりにやっていた。楽しいという事ではない。孤独だけど、楽だと感じていた。ある日、特売品を買おうと少し遠出した先で、茄子田家に近い場所に来ていることに気が付いた。見に行ってみると更地になっていた。そこにいた下の息子に聞くと、シロアリが出たから家を建て替えるという話になっていることを聞いた。
秀明は興味本位で、その子に、家では生命保険に加入したのか聞いてみた。下の男の子は、加入していないとおもうと言っていた。真弓は茄子田に契約させていなかったのだ。だとしたら、自分は真弓に負けていなかったかも知れない。
もう帰ろうと腕の中でぐずる麗奈。秀明は笑っていた。そうだ、もう帰ろう。自分には帰る家があるのだから・・・。

 

 

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まとめ

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かなり大幅にいろいろと端折っていますが、大体こんな感じの物語でした。

本当は真弓の働く生命保険会社の支部長、愛川がもっと物語にかかわってきたり、秀明の働いていた住宅会社の後輩、森永祐子ももっとお話に絡んできます。そしてなにより、茄子田太郎の「いやな奴」描写が全然足りてないです。

 

本当はものすごくスケベで、下品で、人を見下すような人間です。ただ、最終的には、頑張ってはいるのに、誰にも愛されないかわいそうな役柄でしたね。「茄子田さんと寝たよ」という真弓の言葉は、本当だったのでしょうか?

 

というわけで今回は小説『あなたには帰る家がある』のあらすじとネタバレを書いてみました。

 

今まで、こういった恋愛小説を読む機会がありませんでしたが、夫婦であればだれもが抱くのではと思われるような「あるある」的な感情描写が次々に出てくるので、ほかの人も同じように感じているんだなあとすごく勉強になりました。

 

物語も途中からどんどん面白くなってきて、最初の印象とは違った終わり方で新鮮でした。
ドラマ版は、また大きく要素が変わってきそうなので、原作の小説を読んでいても楽しめるのではと思いますので、原作の小説も読んでみると面白いと思いますよ。

 

というわけで今回はここまで!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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