こんにちはうさぎ♪です。
最近、筆者の周りでも聞くようになった「発達障害」という言葉。
知り合いの子供さんが、専門家に調べてもらったら、実は「発達障害でした」ということがありました。近年、かなりの増加傾向にあるこの「発達障害」ですが、これからはさらに「身近なもの」として向き合っていかなくてはならない問題になりそうですね。
2017年11月2日、元「モーニング娘。」のメンバー、加護亜依さんが自身のブログでこんなことを書いていました。
「言うことでもないのかな?と 今まで避けてきたんですが ご存知の方もいると思います。 私のすぐ下の弟は広汎性発達障害です。 この事を隠すつもりもなかったんですが 言う事でもないのかな?言っていいのかな? と、ずっと悩み…. 私も避けてきた事でしたが….。」
出典:https://ameblo.jp/kagoai1988/entry-12324880525.html
加護さんの弟さん、永遠君が「広汎性発達障害」だということを公表されていました。今回弟さんの誕生日ということで発表に至ったらしいのですが、この「広汎性発達障害」というものがどんなものなのか、気になったのでいろいろと調べてみました。
「広汎性発達障害」ってどんなもの?
主にサイト「りたりこ:発達ナビ」というサイトをもとに調べています。
広汎性発達障害(Pervasive Developmental Disorders:略称PDD)は、コミュニケーションと社会性に障害があり、限定的・反復的および常同的な行動があることを特徴として分類される発達障害のグループ です。このグループには自閉症、アスペルガー症候群のほか、レット障害、小児期崩壊性障害、特定不能の広汎性発達障害という5つの障害が含まれています。
出典:https://h-navi.jp/column/article/175
発達障害には大きく分けて3つあるそうで、「広汎性発達障害(PDD)」「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」「学習障害(LD)」の3つに分類されるそうです。
引用ばかりで恐縮ですが、非常にわかりやすい図がありましたので、こちらも引用させていただくと・・・。
こんな感じで、非常にわかりやすいですね。
ただ、「広汎性発達障害」と診断される人と「自閉症スペクトラム障害」と診断される人とまちまちらしく、これは2013年にガイドラインが変わり、分類法が変わったため、呼び方や診断が変わってきてしまうのだとか・・。
程度による差があったり、境目がわかりにくかったり、いろんな特徴をあわせもっていたりと、そもそも「分類することが難しい」ものなんですね。
広汎性発達障害の「おもな」3つの症状
今度は、広汎性発達障害の主な3つの症状を紹介します。あえて「おもな」と断ったのは、そもそも分類も難しいうえ、程度の問題もあるので、以下の3つだけじゃないし、2つだけかも知れないし、はっきりと区別するのが難しいので「おもな」としています。
主に、
・社会性、対人関係の障害
・コミュニケーションや言葉の発達の遅れ
・行動と興味の偏り
があると言います。
そのほか、広汎性発達障害の人の中には視覚や聴覚など、ある特定の五感の一つがやけに発達している人も多いらしいです。
それぞれの症状の特徴を説明すると以下の通り。これも引用させてもらいました。
社会性・対人関係の障害
「社会性・対人関係の障害」は4つの特徴に分かれます。
■孤立型
・人に関心がなく、関わるのを避ける
・呼んでも反応しない
・視線を合わせようとしない■受動型
・言われたことに何でも従う
・嫌なことも受け入れてパニックを起こして固まってしまう
・固まってしまう■積極・奇異型
・一方的に話し続ける
・同じことを何度も言う■尊大型
・人を見下したような言い方をする
・横柄な態度を取る他にも社会で適切に対応できる「適応型」などの特徴もありますが、広く知られているのは上記4つのタイプです。
コミュニケーションや言葉の発達の遅れ「コミュニケーションや言葉の発達の遅れ」には、以下のような特徴が例として挙げられます。
・言葉の発達が遅い(オウムがえしが多い、単語しか発しないなど)
・会話が苦手(一方的に話す、受け答えができないなど)
・言葉を意味通りに理解してしまう(冗談や皮肉が通じない、たとえ話などを誤解してしまう)
・抽象的な言葉の意味や文脈の理解が困難(遊びのルールが分からない、「みんな」に自分が含まれていると気づかないなど)言語能力に遅れがある場合、図式や絵で説明するなど、具体的に説明しないと文章の意味が伝わらないことがあります。また、自分が使っている言葉でも意味を理解していないことがあり、相手を傷つける発言をしてしまうことがあります。
行動と興味の偏り広汎性発達障害の人は、ある特定のモノに強い興味やこだわりを見せることがあります。
具体的な特徴としては、
・予定の変更や初めての場所などに苦痛を感じる
・食事へのこだわりが激しいなどの偏食
・パターン化していない自由時間などが苦手
・普段はできていることが場所が変わるとできない
などが挙げられます。広汎性発達障害の人は自分なりのこだわりがあるため、やり方に少しでも変化があると対応できなかったり、パニックを起こして泣き喚いたりする場合があります。
出典:https://h-navi.jp/column/article/175
ながながと引用しましたが、ここまで読んでみて思いました、「いろいろあるなあ・・・」と。
単純に「広汎性発達障害」と一口に言っても、それがどんな症状なのか、どんな障害があるのか、何が不得意で、何が得意なのかなんて、それぞれの人特有のもので、外から見ただけでな何も理解できないんだなと感じました。
加護さんの弟さんがこの「広汎性発達障害」ということらしいのですが、要するに、「発達障害であり、こっちが考えたこともないような、想像もできないような悩みや、苦しみを抱えている」という風に、おおざっぱに理解することしかできないんだなあと思いました。
程度の差もあるということならば、筆者自身にも当てはまる部分がたくさんあり、「ひょっとしたら自分もそうなのかも」と感じています。
ひょっとしたら多かれ少なかれ、みんなちょっとくらいは「発達障害」の部分があるものなのかも知れないですね。
広汎性発達障害の原因は?
さて、どんな症状があるのかが分かったところで、そもそもこの広汎性発達障害には原因というものがあるのでしょうか?
実は、発達障害全般において原因は完全にはわかっていないみたいです。
日々研究は進んでいて、少しずつ「原因っぽいもの」はわかりつつあるものもあるみたいですが、発達障害自体が症状も様々なので、原因も様々あるということで、はっきりと「これが原因です!」と特定することは今はできないそうです。
ただ、「脳の機能障害が原因」と考えられているそうです。
発達障害があるとどうしても「親の育て方が・・・」と考えてしまいがちですが、これは研究の結果、医学的には明確に否定されているそうです。
なので、「私のせいで」とか「うちの育て方のせいで」などと考えてはいけません。親の育て方以外にも非常に多くの「要因」があるので、非常にナンセンスですので、やめましょう。
広汎性発達障害に治療法はあるの?
現在、広汎性発達障害を根本的に治療する医学的な方法はないそうです。
治療するというよりも、広汎性発達障害による困難を緩和したり、解消したりする方法によって対処するのが普通みたいです。
つまり、「治すのではなくて、付き合っていくもの」ということらしいです。
ただ、一言「付き合う」といっても、まだまだ理解されていない、一般にも知識が浸透していない「発達障害」なので、付き合っていくのも大変なのが現実。
なので、発達障害そのものも問題ではありますが、周りとのコミュニケーションがうまくいかないことで、うつ病やひきこもりなどの、二次障害が出てきてしまうことも大きな問題になっています。
まとめ
今回は、加護亜依さんの弟さんが『広汎性発達障害』と公表されたことから、いろいろと症状などを調べてみましたが、こういう情報を知れば知るほど、それぞれの「個性」を尊重することが重要な時代になってきたなと感じます。
近年、LGBTなどのセクシャリティの多様化も議論されることが増えましたし、身の回りでも話を多く聞くようになりました。
それぞれが、うちに秘めていた「人との、埋められない違い」というものを、勇気をもって表に出し始めているなあと感じています。
今回の加護さんの弟さんの『広汎性発達障害』の公表によっていろいろと知ることができましたが、これから先、「人は人それぞれ、まったく違う個性を持っている」という当たり前のことに、もっと積極的に、真正面から向き合っていかなくてはならなくなるんだなと感じました。
今回いろいろと調べましたが、正直何もわかった気がしません(笑)ただ、簡単に判断したり、誰かのせいにしたりできない、複雑な問題なんだということはわかりました。
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただい、ありがとうございました。
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