不自然死究明研究所(UDIラボ)は実在する?『アンナチュラル』

2018年冬ドラマ
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こんにちはうさぎ♪です。

2018年1月12日から始まるドラマ『アンナチュラル』

主演に石原さとみ、脚本に『逃げるは恥だが役に立つ』の野木亜紀子さんを迎えた、コメディタッチな法医学ミステリー。今期でもかなり注目の作品ですね。

 

さて、今回はちょっと豆知識的な情報を。

このドラマに出てくる、主演の石原さとみさん演じる三澄ミコトが所属する『不自然死究明研究所(UDIラボ)』という研究所は、実際に実在するんでしょうか?

 

実際にあるとしたら、仕事内容はどんなものなのか、気になりますよね!

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ドラマ『アンナチュラル』の『不自然死究明研究所(UDIラボ)』は実在する?

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主人公の法医解剖医、三澄ミコト(石原さとみ)が所属する『不自然死究明研究所(UDIラボ)』という研究所、実際に存在するものなんでしょうか・・。

 

ドラマのサイトにはこのように書かれていました。

 

法医解剖医の三澄ミコト(石原さとみ)が働く不自然死究明研究所(unnatural death Investigation laboratory)=通称UDIラボでは、東京都23区外、西武蔵野市を中心に、全国津々浦々で発見された異状死体や犯罪死体を引き受けている。警察や自治体から依頼されて運ばれてくる遺体は年間約400体。その遺体を解剖し、死因を究明するのが、ミコトたちUDIラボの仕事だ。
出典:http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/intro/

 

事細かに設定が書かれていますが、この『不自然死究明研究所(unnatural death Investigation laboratory)=通称UDIラボ』、現在の日本には存在しないみたいです。

存在してほしいのですが、残念ながら、存在しないみたいなんです。

 

『アンナチュラル』は法医学の理想を形にしたようなドラマですね。
これまでも監察医や大学の法医学教室を舞台にしたドラマはありますが、今回の舞台のUDIラボは、警察庁と厚生労働省、全国の医大がネットワーク化されているという、公的かつ公正な死因究明のための研究機関。そこに新しさを感じます。
そもそも法医学は社会正義のためにあります。
現在、解剖結果は刑事裁判で証拠として生かされていますが、一般の人にとってはあまり馴染みがないでしょう。でも、UDIラボのように不自然死の情報を全国で共有できれば、病気や事故、自殺、虐待、中毒などの動向もわかり、対策にもつなげられます。広い意味で法医学が社会の役に立つわけです。
まさに、現実にはないけれど、あったらいいなと思えるUDIラボです。そこで働く登場人物たちが、警察のためでも遺族のためだけでもなく「ご遺体から真実を見つけ出す」という一貫した姿勢も好感が持てます。

出典:http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/labo/

番組のサイト内に「法医学監修/上村公一 先生(東京医科歯科大学)」のコメントが載っていましたが、まだ日本にはない、かなり「理想的な」場所みたいですね。

このドラマのサイトに、脚本家の野木亜紀子さんのコメントが載っているのですが・・・。

 

発想のきっかけとなったのは、2012年から内閣府主導で行われた「死因究明等推進会議」です。先進国の中で最低の解剖率である日本の現状を変えるべく、厚労省・文科省・警察庁が話し合いを重ねるも大きな成果はなく終了。もしこのとき、死因究明に特化した公的な研究所が作られていたら…そんなifを元に、本企画はスタートしました。
出典:http://www.tbs.co.jp/unnatural2018/intro/comment.html

実は日本では、不自然死の役8割もの遺体が、解剖されないまま適当な死因をつけられて終わりという現実があります。

つまり、もしきちんと解剖していれば本当の死因がわかっていた可能性があったにもかかわらず、特に調べられもしないまま荼毘に付されているんですね。
野木亜紀子さんは、「死因究明等推進会議」で、解剖に特化した公的機関が作られていたらどうなっただろうという発想からこのドラマの着想を得たそうです。
つまり、ドラマに出てくる「三澄ミコト」のような人がたくさんいてくれれば、不自然なまま死んでいく命も減ってくれるという願いも込めつつ、このドラマを書いておられるんでしょうね。

 

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日本では低い「解剖率」では、海外では?

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日本では約8割の遺体が解剖されないまま、実際には「不自然死」なはずなのに、適当に病名をつけられて終わりにされてしまうと書きました。これはかなり恐ろしい数字なような気がしますが、海外ではどのくらいの割合で解剖されているんでしょうか?

 

イギリスでの解剖率は40%、アメリカで50%、スウェーデンでは90%だそうで、やはり日本は「解剖後進国」といわざるを得ない現状があるみたいです。

出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20170720-00073518/

 

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日本国内でもばらつきがあるってホント?

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日本では「約8割」と書きましたが、実際に警察が厚かった死因不明の死体のうち、解剖に回されたのは12.64%しかないそうです。

 

しかも、主に解剖を行う機関が日本の主要都市にしか存在しないため、各都道府県でもばらつきがあるみたいなんです。
2016年の日本の交通警察部門が取り扱った死体のうち、司法解剖もしくは行政解剖に回された数と解剖率を都道府県別にまとめたデータをもとに解剖率の都道府県別ランキングを作ってみると以下の通り。
<日本の都道府県別解剖率ベスト5>

1、鳥取県   30.0%

2、奈良県   29.4%

3、神奈川県  29.1%

4、島根県   25.0%

5、兵庫県   24.5%

 

<日本の都道府県別解剖率ワースト5>

1、大分県    0%

2、石川県   1.8%

3、山梨県   2.4%

4、広島    3.7%

5、鹿児島   4.6%
この数字は「交通事故死」における解剖率ですが、地域差がこんなにある!ということだけわかっていただければOKです。

出典:https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagiharamika/20170828-00075047/

 

 

 

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どうして日本では「解剖医」の数がたりてないの?

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では、海外では日本よりも多い割合で解剖が行われているのに対して、どうして日本ではここまで解剖の割合が低くなっているんでしょうか・・。

 

その理由ですが、わかりやすく「人手不足」

 

そもそも解剖医が増えるような「仕組み」がないため、全然解剖医が増えていかない。

 

今の日本における解剖医は、年収が低く、労働環境が悪く、なり手が少ないらしく、開業医の相場が2000万円から3000万円に対して、解剖医の年収は700万円代。一般的に言うとまだ高級といえそうですが、医者になるためのコストや労働環境の悪さなどを天秤にかけると、決して高くない数字だそうです。
一方、解剖率の高いスウェーデンでは、法医学庁という省庁が存在し、もともと人の集まりづらい法医学を、国が責任をもって人員と設備を確保しているそうです。また、給料を上げたり、解剖意外の研究もできるようにするなど、魅力的な職場にする取り組みに積極的なんだそうです。

野木亜紀子さんのコメントにもありましたが、現状では解剖医が増えるような仕組みが作れていないのが現状です。この状況がいつになれば解決するのか、現時点では全く見当もつかない状態みたいです。

 

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まとめ

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今回はドラマ『アンナチュラル』に登場する機関『不自然死究明研究所(UDIラボ)』が日本には実在するのかということを調べてみましたが、思ったよりも興味深いことがわかって、非常に勉強になりました。

 

石原さとみさんがかっこよく働いている場面を見て、日本にも司法解剖医が増えてくれたらうれしいんですが・・実際はきついし、臭いし、危険な現場。日本にも早いところ、解剖医が増えるような仕組みができてほしいものですね。

 

このドラマをきっかけに、日本の抱える問題点が明るみになれば、脚本の野木亜紀子さんもうれしいでしょうね。

 

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