こんにちはうさぎ♪です。
歴史に残る大ヒットを記録した映画『君の名は。』日本では社会現象となるほどの勢いでしたが、どうやらそれは海外にもとどろきわたってしまったみたいで、なんと、
米パラマウント・ピクチャーズと映画『スター・ウォーズ』シリーズを手掛けている「J・J・エイブラムス」の制作会社バッド・ロボットが実写映画化権を獲得したらしいです。
つまり、監督やキャストはわかりませんが、実写化されるのはもう止められない決定事項だということですね・・。またですね・・。
昨今、アニメを原作とした実写ドラマ、映画が作られることが多くなりましたが、真摯なファンであればあるほど、実写化された際の落差に「コレじゃないなあ・・」「原作への愛情を感じないよう!」「その髪型は実写ではありえないよう!」という切ない思いを抱かざるを得ない状況が続いていますね。
原作のファンは、もう原作が大好きですし、人によっては生活の深い部分まで入り込んでいる人もいるので、その作品を「汚される」ようなことがあっては大変。好きな人ほど、自分なりの「原作へのイメージ」が強いですから、原作を踏みにじるような改悪には耐えられないのはよくわかります。
ただ、今回注目してみたいのは、実写化される、今回は特に”ハリウッド”実写化されるアニメ、漫画の原作者のキモチ。
原作者だって、もちろん自分の作品を汚されるようなマネはしてほしくないとは思いますが、何しろ「原作者」ですからね、本人の「承諾」がなければ企画が動かないのも事実。どんな改悪実写化にしたって、原作者の「承諾」があったからこその映画化ですから、原作者の皆さん、一体どんな風に「人気アニメ→実写化」というものをとらえているのか、いろいろ調べてみようと思います。
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「公式認定された黒歴史!?」ハリウッド版「ドラゴンボール」
「人気アニメ→ハリウッド実写化」という言葉を聞いて真っ先に思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?そう、人気アニメ「ドラゴンボール」をハリウッドが総力を挙げて実写化した大作『ドラゴンボール エボリューション』。(2009年公開!)
ドラゴンボールをハリウッドで実写化するなんて、絶対つまらなくなるに決まってる!と感じていた予想がすっぽり的中して大不評の嵐が吹き荒れました。
そして、2016年5月、なんと『ドラゴンボール エボリューション』の脚本を担当した脚本家、ベン・ラムゼイさんが、突然、ドラゴンボールファンに向けて「謝罪」をするという事態に・・。
「あの作品は私の創作人生の上でも、大きな傷となって残っている。自分の名が脚本家として載っている作品が、世界中で酷評されるのはツラいことだった。世界中から、ヒドい内容のメールが送られてきた。何年間も批判を避けようと過ごしてきたが、でも、あの脚本を書いたのは私だ。今ここで謝罪を行い、ファンをガッカリさせたことの責任を取りたい。ベストを尽くしたが、私は “自分のドラゴンボール” を落としてしまったのだ」
出典:https://rocketnews24.com/2016/05/09/745829/
コメントの最後にうまいことを言おうとしていましたが、そんなにうまくないですね。ドラゴンボールの仕組みを理解していない証拠ですね。
もともとドラゴンボールファンではなかったベン・ラムゼイさん、作品の脚本を担当することになった理由については「支払われるギャラに目がくらんで引き受けてしまった」と正直に語り、最後には「ドラゴンボールファンのみなさん、本当にすみませんでした」と心から謝っているみたいです。
「お金に目がくらんで書きたくもない脚本を書いてしまってごめんなさい」と謝っているので、もう許すしかありませんね。今までつらかったでしょうね。
この謝罪をドラゴンボールファンたちは温かく受け入れたといわれていますが、そもそもの原作者である鳥山明さんはどうおっしゃっているのでしょうか・・。公開してしばらくしてからのインタビューにて、こう応えておられました。
「脚本があまりにも世界観や特徴をとらえておらず、ありきたりで面白いとは思えない内容だった。注意や変更案を提示しても、製作側は妙な自信があるようであまり聞き入れてもらえず、出来上がったのも案の定な出来のドラゴンボールとは言えないような映画だった」
出典:https://theriver.jp/dragon-ball-apologizes/
もともと、ドラゴンボールをアニメ化されるときにも一切口出しをしなかったらしい鳥山明氏、当時はこの対応ががっつり裏目にでてしまったんですね。
鳥山明氏はほかにも
「脚本やキャラクター造りは原作者としては『え?』って感じはありますが、監督さんや俳優の皆さん、ボクやファンの皆さんは別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれません」
「もしかしたら現場のパワーで大傑作になっているかもしれませんよ! おおいに期待しています!!」
など、明らかにハリウッド実写の出来に納得していないコメントを発表されています。
ドラゴンボールでは、ハリウッド実写化、大失敗だったみたいですね・・・。
賛否両論だった「攻殻機動隊」のハリウッド化。原作者は?
同じく、日本のみならず、海外でもその世界観を評価され、カルト的な人気を誇るアニメ作品『攻殻機動隊』もハリウッド映画化されましたね。
映画『GHOST IN THE SHELL(ゴースト イン ザ シェル)』
主演に『アヴェンジャーズ』や『RUCY』でおなじみのスカーレット・ヨハンソンを迎え、現代ハリウッドの映像技術の粋を尽くして撮影されました。
美しい映像や、押井守監督バージョンのアニメと似たカットがあることから一部のファンには受け入れられ、一部のファンからは総スカンといった賛否両論の結果となりました。
君の名は。ハリウッド実写化だけど攻殻機動隊の評価はどうだった? |
もともと主人公はアジア人だったのに、主演がスカヨハだったことが「ホワイトウォッシング(アジア人をキャスティングすべきなのに、それって 白人至上主義ってこと?)」だという批判もされ、決して「良好な」結果とはならなかったこの映画でしたが、原作者の士郎正宗さんはどのように感じていらっしゃるのでしょうか・・・。
この映画を仕掛けたプロデューサー石川光久さんはインタビューに応えて・・・。
士郎さんは公には自らの姿や素性をほとんど明らかにしていない伝説的な人物。「大阪の出版社(青心社)の事務所や神戸の有名ホテルの喫茶店などで士郎さんとしばしば面談してきた」という石川さんは「アニメ化でも実写映画化でも内容には余計な口だしはせず、制作はすべて監督に任せるのが士郎さんの基本スタンス。描きたいことは原作の漫画にすべて盛り込んでいる。それをどう解釈するかは読み手、描き手の自由という考え方だった」と話す。
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14093520V10C17A3000000?channel=DF280120166607
もともと日本のアニメ化に際しても特に口出しをしてこなかった士郎正宗さん、今回のハリウッド化においても、大きな口出しや意見はなかったようです。
結果として原作の士郎さんがどう感じているかはわかりませんが、あらゆるバージョンの「攻殻機動隊」を、一種の「パラレルワールド」としてとらえている、ということでした。
日本アニメ界の大事件!ワンピース「ハリウッドで実写ドラマ化」!!
出典:http://skplan.main.jp/sunnyday/2016/06/02/post-6490/
日本の人気アニメのハリウッド実写化というテーマで避けて通れないのが、連載20年を超える大人気漫画『ONE PIECE』のハリウッド実写ドラマ化のお話!2017年7月21日に発表されました。
海外ドラマ『プリズン・ブレイク』などを制作した「トゥモロースタジオ」が手掛けることになるみたいです。
この発表を受けて、日本のファンの方々は「ドラゴンボールの二の舞になりませんように」「嫌な予感しかしない」「日本でやるよりは遥かに期待できる」「もういい加減、漫画の実写化やめようよ」など、明らかに動揺した、どっちかというとネガティブな反応を見せていました。
今までのことがあるので、無理もない話ですね。
さて、このドラマ実写化、もちろん原作者の尾田栄一郎さんもご存知というか、承諾しています。それはもちろんです。こんなコメントをされております。
20年の間に実写映画化の話はいくつもありました。
僕が実写化に踏み出そうと決めたのは約3年前、紆余曲折あり、良いパートナーに出会い、ちょうど20周年を迎える今日、その製作発表に至ったのは実は偶然であり、とても嬉しく思います。まず「20年間作品を支えてくれているファンを絶対に裏切らない事。」これが僕からの条件です。
不安の声もあがるでしょうがどうか期待の声をください。そして胸を躍らせ、続報をお待ちください。お楽しみに!!
尾田栄一郎
ワンピース実写化に際しての尾田さんの条件、それは「ファンを裏切らないこと!」だそうです。尾田さん本人も「期待の声をください」とおっしゃっているので、本人としても「ファンの期待を裏切らない」自信があるということでしょうね。
製作を手掛ける「トゥモロースタジオ」も、「ワンピースを絶対に成功させる意気込みです。本作品はテレビシリーズ史上、最も制作費が高い作品になると思います」とコメントしていますし、もしかしたらすごくいいものが完成する可能性もありますね。
コメントを見るに、「完全に丸投げ」といった雰囲気ではないので、これは期待してもいいかも知れませんね。
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他にもあるある!ハリウッド実写化予定の日本アニメ!
実は、まだ公開されていない、現在制作中の日本アニメハリウッド実写化の作品はたくさんあります。それぞれの作品の原作者のコメントを載せていきますね。
『NARUTO-ナルトー』
出典:https://www.happyon.jp/naruto
「ジャンプフェスタ2017」にて発表!人気アメコミシリーズの実写化作品などを手掛けてきたアヴィ・アラッド氏とアリ・アラッド氏がプロデューサーを担当。『攻殻機動隊』もやってますけどね・・・。
原作者の岸本氏は、以前インタビューで実写化は大賛成とコメントしていましたし、「NARUTOが実写化されたら」という質問に対しても、
「もしも実写ドラマ・映画のオファーが来たら」という質問には、「舞台とは違って映像での実写は、僕もまだ見たことのない世界になりますし。もしそういう話が来たらうれしいなとは思います」と答え、「ファンの方も違う作品として捉えてくれると思います」とにこやかに話していた。
出典:https://www.cinematoday.jp/news/N0075387
前向きなコメント、岸本さんは「まあ、別の作品だととらえてくださいね」というスタンスみたいですね。
『Death Note/デスノート』
出典:Netflix
こちらはすでに2017年8月25日にドラマとして公開されています。
原作ファンからの反応は「お金はかかっててゴージャスだから映像はすごいんだけど内容がショボい」という評価が大半でした。
ただ、海外メディアの反応は悪くなく、原作云々ではなく、作品単体として見たらとても魅力的な作品に仕上がっているという評価が多いようです。
原作者の大場つぐみさんのコメントは、
想像以上に面白かったです。
隅々までクオリティーが高くとてもオシャレなこれぞハリウッド『DEATH NOTE』です。
個人的な一番の感想はラストが気になる! 続きは!? 作って!? いい意味で原作を踏襲した部分と変えた部分があるのでファンはもちろん、幅広い人々に楽しんでもらえる作品だと思います。
出典:http://cine-cura.com/357.html
と前向きなコメントですね。
『TIGER&BUNNY』
こちらも根強い人気を誇るアニメ『タイガーアンドバニー』2015年のコミコンで発表されました。
『ダ・ヴィンチ・コード』などで監督を務めたロン・ハワードさん率いるイマジン・エンターテインメントと、バンダイナムコピクチャーズが共同で製作するそうです。
プロデューサーさんコメント。
原作チームのクオリティコントロールが可能なスキームですので、原作アニメファンにも納得して頂けるものに出来ると確信してます。世界的認知度向上とファンの裾野拡大により実写とアニメの相乗効果が生まれ、ワールドワイドで老若男女が作品を語り合える状況にしたいと思ってます。
出典:https://nijimen.net/topics/455
プロデューサーさんの尾崎雅之さんがおっしゃるには、原作側がクオリティに深く関与できる、要するに口出しができるチーム体制になっているということで、「丸投げ」ではなく、こちらは「共同制作」のようなチームになっているそうです。
コスチュームもアクションも見どころのタイガーアンドバニー。こちらはハリウッド映画化との相性もよさそうですし、期待してもいいのかな?と感じてしまいますが、どうでしょうかね・・・。ヒーローものは今大成功しているので、楽しみです。
『聖闘士星矢』
まさかの「聖闘士星矢」がハリウッド映画化決定です!
「東映アニメーション」と、香港の「真好電影(A Really Good Film)」が開発・共同製作を担当。監督はトメック・バギンスキー
映画監督としての知名度はまだまだですが、大人気ゲーム「ウィッチャー」シリーズや、ナイキやFIFAなどのCMも手掛け、高い評価を得ているアーティストであるということです。
車田氏は「30年以上の長きに渡り、『星矢』を愛してきてくれたファンの皆様、そして新たなる世代のために……。全世界に向けた『星矢』のかつてないプロジェクトを贈ります。ぜひ、ご期待ください」とコメントを寄せている。
出典:http://eiga.com/news/20170519/1/
筆者は知りませんでしたが、聖闘士星矢って海外でもかなり人気のあるアニメだったんですね・・。なんだか雰囲気的に、日本よりも海外ファンに向けた作品になりそうな予感がするなあ・・。
けど、やはり現代のCG技術でどこまで再現してくれるか、すごく楽しみですね。
まとめ
今回は、日本のアニメがハリウッド実写化される際の「原作者のコメント」にスポットを当ててみました。
もちろん、交渉の末に企画が始動しているわけなので、製作発表の際に「自分は実写化嫌なんだけど、なんか無理やりね・・・」というコメントを残す人はいないと思いますが、それでも「期待してください!」や「いい意味で変わってる!」と前向きなコメントをされていましたね。
企画の段階である程度「ああこりゃ、ファンから酷評されるだろうな」ということはわかりつつ、それでも実写化の承諾をしているということは、原作者としても「どうなるか見てみたい」「実写化されるとどうなるんだろう」という好奇心が抑えられいといった事情があるのかも知れませんね。
後はお金か、しがらみか・・・。それはわかりませんけどね・・・。
今後、たくさん出てくるアニメのハリウッド実写映画・ドラマですが、「交渉の末、実現した企画」なので、作品を酷評すれば、その「原作者」もある程度否定することになるということを念頭に置いておくと、怒りが多少マシになるかも知れませんね。
とうわけで今回はここまで!最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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