こんにちはうさぎ♪です。
最近アニメの実写化が後を経ちませんが、なんと、あの大ヒットアニメ映画『君の名は。』がハリウッドにて実写映画化されるというニュースが飛び込んできました!
米パラマウント・ピクチャーズと映画『スター・ウォーズ』シリーズを手掛けている「J・J・エイブラムス」の制作会社バッド・ロボットが実写映画化権を獲得したということで、監督やキャストはわかりませんが、実写化されるのは間違いないようです。
日本では爆発的な大ヒットを記録した映画だけに、実写化に際していろんな意見が飛び交いそうですが、そういえばちょっと思い出しました。日本でのカルト的な人気を誇るアニメ「攻殻機動隊」もそういえばハリウッドで実写化してなかったっけ?
攻殻機動隊の出来を見ることで、日本の大人気アニメを「今のハリウッドが実写化すると、こうなる」という前例になるんじゃないかと思ったので、今回は日本の大人気アニメのハリウッド実写映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の評判を調べてみようと思います。
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映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の概要。
映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』は、2017年4月に公開された映画。
士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』が原作。
監督に映画『スノーホワイト』を手掛けた「ルパート・サンダース」脚本は、ジェイミー・モスとウィリアム・ウィーラー、アーレン・クルーガーが手掛ける。
簡単なあらすじは
人々がサイボーク化するようになった世界で、捜査組織公安9課に所属する少佐(スカーレット・ヨハンソン)は、日々犯罪行為の取締りを行なっていました。
そんな折、テロ組織が企てたサイバー技術の破壊行為を食い止めるため、調査に乗り出した少佐は事件と深く関わるうちに、失った記憶を少しづつ取り戻していき、驚愕の過去に直面することに…。
出典:https://ciatr.jp/topics/56181
全身がサイボーグ化した「少佐」と呼ばれる女性が、事件を追ううちに、だんだんと自分の過去を明らかにしていくというお話ですが、今まで映像化されたどの物語とも違った脚本になっていますね。
主演を演じるスカーレット・ヨハンソンの見た目がすごいことで話題になっていましたが、その評判をどうだったのでしょうか?
まずはYahoo!映画から見てみましょう!
まずはYahoo!映画のレビューから見てみようと思います。
星平均は3.38点と、それほど悪くない数字だとは思いますが・・・。
まずはいい評価から見てみようと思います。
「アニメ版より分かりやすくて万人に楽しめるものになってました。」
「世界中の色んなお客さんが理解できるようにストーリーを変更しつつも、原作テーマのニュアンスをとりこんで、うまくまとめたなーと思いました。」
「原作アニメも見てますが、原作のイメージを大切にしている姿勢は、とても好感が持てます。」
「たぶん物語の世界は未来の日本のようなものなんだろうけど香港とも日本ともいえない街並み、スラムの表現が個人的には大好き。」
「こんな原作リスペクトな作品は無いのに、アメリカで不発とか信じられない。」
「世界観はこのアニメのものがよく表現できてると感じました。」
「スカーレット・ヨハンソン、彼女の素子にもしっかりゴーストを感じました。」
「少佐(草薙素子)役のスカーレット・ヨハンソンは適役だと思う。」
今度は悪い評価を。
「お話がチープ過ぎる。攻殻機動隊のテーマを理解していない」
「原作アニメを改悪し過ぎだと思う。世界観も設定もおかし過ぎ。ドラゴンボールに次ぐ駄作」
「設定だけ、押井攻殻の劣化コピー。いちいち、カットを真似るだけで、中身はスカスカ」
「この映画は、ファンサービスはとても良かったです。(しかもEDまでサービス)そしてファンは「頑張っていてリスペクトしているな」とついつい錯覚してしまい、高評価になりがちなのだろうと考えています。」
「「原作を映像へ」に集中し過ぎて、肝心の物語は障りのなさを狙ってる感じが透いて見える。よく言えば原作に愛のある人が、丁寧に作りましたって感じかな。」
全体的な評価をまとめると、いい評価だと、
・スカーレット・ヨハンソンの演技は素晴らしかった。
・原作にリスペクトを感じる。
・映像が、原作の世界観を忠実に再現できていて見事!
・原作よりも物語がわかりやすくなっていて、見やすくなった。
という評価。逆に悪い評価をまとめると・・。
・原作を映像化している努力は認めるけど、物語がダメ。
・押井監督作品の劣化コピー。似たカットがあればいいというものではない。
・一つの映画として単純につまらない。
「攻殻機動隊」は、そもそものテーマがかなり深いこともあり、最初から「万人受け」するような作品でないにも関わらず、ハリウッド映像化にあたって、「エンターテインメント化」する過程で大事なものを失ってしまった、という評価がされています。
原作に似せた映像や造形などは高い評価もあります、映画自体は評価していない人でも、原作の映像化としては成功していると評価している人も少なくありません。
いい評価でも悪い評価でも言われていることですが、主演のスカーレット・ヨハンソンの「見た目」が気になる、かっこ悪いという意見が多かったです。確かに、ただの裸にしか見えませんからね・・。
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劇場版アニメを手掛けた押井守監督はどう見てる?
出典:http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1503479208
この映画が公開されたあと、劇場版アニメ『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』で非常に評価の高かった押井守監督が、ハリウッドリメイクされたついてインタビューをされていました。
自分の記憶は全部ウソだと気付いた少佐が、自分は何者なのかを探すという。哲学的な方向ではなくて、誰にでも伝わりやすい表現をしているので、逆にアニメを観た人間からすれば、単純化してるように見えて不満があるかもしれない。
出典:http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1503479208
押井守監督からしても、やはりハリウッド、誰にでもわかりやすい作りになっていると指摘されています。
賛否あるスカーレット・ヨハンソンさんについては、押井監督はかなり絶賛されていました。
スカーレットがこの作品を背負ってるのは間違いないし、彼女がいなかったらどうにもならないですよ。たまにそういう、ひとりの女優が世界観から何から全部表現してしまう映画というのがある。
義体としての身体の使い方については、僕は撮影現場でも見ましたけどすごかった。最初、あの歩き方にビックリしたんだよ。
ただ歩くというのは普通、役者さんにとっていちばんハードな芝居なんだけど、本当に見事でしたね。身体も相当作ってたし、上腕二頭筋なんて僕より太かったからね(笑)。
出典:http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1503479208
この映画のことを「奇妙な映画」と表現しながらも、アニメはアニメで、今回のハリウッド版はハリウッド版で、分けて楽しんだほうがいいということも言っていました。
ファンというのは結構頑迷なものなので、自分のイメージが否定されたような気がするんだろうね。でも、基本的に映画は連作することによって変わっていくものなので、それを楽しんだほうがお得でしょう。僕や神山(健治)や黄瀬(和哉)の作品がなくなるわけではないので。
そもそも〈GHOST IN THE SHELL〉というタイトル自体が、士郎(正宗)さんの原作のなかの一冊なわけだから、もとをただせば『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』という作品もオリジナルでも何でもない。僕が言いたいのは「みなさんもっと映画に対して寛容になったほうがお得ですよ」ということですよ。
出典:http://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1503479208
世間的な評価でいえば賛否両論なこの映画でしたが、押井さん自身は、ハリウッドでしかできない表現、アニメではできない表現などがこの映画では実現されていたとおっしゃっていました。
原作者は、そもそも「実写化」は「別物」ととらえてる?
押井監督のインタビューから感じたことは、原作者、作り手側は、そもそも、アニメの「実写化」を、自分の作った世界観が壊れたり、犯されたりするものでは”ない”ととらえているみたいで、その証拠に、映画『君の名は。』の監督である新海誠さん自身も、ツイッターにて
「『君の名は。』ハリウッドでの実写映画化が決まりました。プロデュースはJ・J・エイブラムスら。ローカルな想像力とドメスティックな技術で作った『君の名は。』がどう生まれ変わるのか、楽しみにしています。僕たちの新作映画も負けぬようがんばらねば」
出典:http://ent.smt.docomo.ne.jp/article/476002
作り手側は、案外アニメの「実写化」に対してネガティブなイメージを抱いていないんですね。
『攻殻機動隊』の原作者である士郎正宗さんも、
「アニメ化でも実写映画化でも内容には余計な口だしはせず、制作はすべて監督に任せるのが士郎さんの基本スタンス。描きたいことは原作の漫画にすべて盛り込んでいる。それをどう解釈するかは読み手、描き手の自由という考え方だった」
出典:https://style.nikkei.com/article/DGXMZO14093520V10C17A3000000?channel=DF280120166607&page=2
もちろん、原作者や交渉の内容にもよると思うのですが、原作ファンが実写化を憂いているのとは対照的に、原作者が実写化を楽しみにしているという点が面白いなと感じました。
原作と同じ感動を味わいたいなら、原作を見ればいいわけで・・。もし『君の名は。』の続編が作られたとしても、結局賛否両論あるわけなので、やはり「原作」と「実写」は全くの別物として楽しんだほうがよさそうですね。
まとめ
というわけで今回は、映画『君の名は。』の実写化に伴い、日本のアニメがハリウッド実写化される前例として『攻殻機動隊』の実写化である映画『ゴースト・イン・ザ・シェル』の評価・評判を見てみました。
全体的な評価はかなり「賛否両論」ではありましたが、原作と実写化は全くの「別物」ととらえて、原作との違いも含めて「楽しむ」気持ちでいたほうが、精神衛生上はよさそうですね。
というわけで今回は以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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