リーキーガットの症状と検査診断方法は?遅延型アレルギー検査は無駄?

腸内環境
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「リーキーガット」という言葉をご存知ですか?

腸の粘膜に穴が開いて、異物(菌・ウイルスや未消化のたんぱく質)が血液中に漏れ出してしまう状態の腸の症状のことを「リーキーガット」と呼びます。

英語で「腸」をガット(Gut)、「漏れる」をリーク(Leak)、合わせて『リーキーガット』なんですね。英語にするとそのまま。

海外では非常にポピュラーになりつつあるこの「リーキーガット」。すでに「リーキーガット関連の商品」も多く出回っているらしいのですが、日本にもだんだんとこの「リーキーガット」という言葉が浸透しつつあると思われます。

日本人の「7割」がもしかしたらこの「リーキーガット」の状態にあるのではという説もありますが、今回は、

どうしたら自分が「リーキーガット」の状態なのか

を知ることができるのか、その症状や検査・診断の方法などをまとめてみたいと思います。

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リーキーガットの症状は?検査や診断方法:どのような症状がでるのか

最近体の調子が悪いんだけど、もしかしたら「リーキーガット」なんじゃないか?

と疑問に思った時に、

どのような体の状態になったら「リーキーガット」とわかる

のでしょうか。

実は「リーキーガット」日本では「腸管壁浸漏(ちょうかんへきしんろう)」といいますが、正式な病名ではなく「腸の粘膜に穴が開き、異物が血中に漏れ出す状態」のことを指す言葉。

「穴が開く」といっても、デカい穴が「ボコっと」空くのではなく、小さい穴が無数に空いてしまうような症状みたいです。

腸の粘膜に穴が開くと、そこから未消化の食べ物や毒素が漏れ出すことで体に不調をきたすというメカニズムなのですが

「こういう症状が出たらリーキーガット」と断定することが難しい

らしいのです。

例えば、未消化の食べ物が血中に漏れ出すことによって、その未消化の食べ物を免疫が攻撃することによって

「遅延型食物アレルギー」

という症状として現れることもありますし、

本来排除されるべき有害物質が穴の開いた腸から血管に入り込んで、そこから体のいたるところに運ばれ、そこらじゅうで炎症を起こすなど、”じわじわと”体に広がっていることも多いのです。

はっきりとは表れにくい、だから怖いのが「リーキーガット」

なんですね。

リーキーガット状態の腸は、もちろん目で見ることはできません。内視鏡検査をしても腸に空いている穴が見えることはありません。

そのためリーキーガットが原因で体の不調が起きていても、原因として特定するのはとても難しいことです。

https://www.konishi-clinic.com/symptoms/leakygut.html

内視鏡検査をしてみ、わからないものみたいですね。素人で判断できようハズがありませんね。

そして、症状も様々で・・・。

原因不明の熱、筋肉痛・関節痛、胸やけ、息切れ、吐き気、腹痛、抜け毛・もろい爪、お腹の張り・消化不良、不眠症、記憶力低下、集中力低下、不安感、まとまらない考え、疲労感、下痢・便秘、口臭、神経過敏、食欲低下、ニキビ、じんましん、喘息、アトピー性皮膚炎、クローン病、過敏性腸症候群・・・
出典:https://www.konishi-clinic.com/symptoms/leakygut.html

等だそうです・・・。

もうなんでも「リーキーガット」のせいにできてしまうんじゃないかというくらい、バラエティに富んだ症状のオンパレードですね。

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リーキーガットの症状は?検査や診断方法:便の状態でわかる?

「リーキーガット」は、腸の問題なので、便の状態を見たら判断できるのでしょうか?

IGG抗体出まくりで、γグロブリンも高く、リーキーガット確定の私ですが、排便そのものは便秘知らずの快腸でした。むしろ軟便・下痢になることが多く、出ないという苦しみはほとんど味わったことがありません。

だから、体調不良の根本原因が胃腸にあると分かるまで、えらく遠回りをすることになりました。
出典:https://vitaminj.tokyo/archives/2396

このブログを書いている人の場合、便の「出かた」はそれほど悪くなく、むしろ「快腸」だったそうです。

なので、「リーキーガット」かどうかを

「便の状態」によって自分で判断しようと思っても「難しい」

というのが現状です。

逆に「リーキーガット」になっていても、便の不調として現れない可能性もあるということですね。

では「便」以外でリーキーガットかどうかを判断する方法はあるのでしょうか・・。

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リーキーガットの症状は?検査や診断方法:個人でもできる方法がある?

「便」の状態だけでは判断ができないと書きましたが、個人でできる方法はいくつかあるみたいです。

「ビーツ」という食べ物を食べ、数時間後に尿の色を見ることで判断ができるかも!という方法らしいですが・・。

具体的に見てみましょう!

 

リーキーガット診断に役立つ?「ビーツテスト」

この「ビーツテスト」ですが、胃酸が正常に十分出ているかどうかを調べるテストみたいです。

胃酸が正常に分泌されていないと、たんぱく質が分解できず、それが小腸に「穴」をあけてしまう。つまり胃酸の分泌異常が、リーキーガットの原因になりうるということなんですね。

なのでリーキーガットの原因の一つである「胃酸の分泌に異常がないか」を調べられるテストみたいです。やってみる価値はありそうですね。

やり方は

1、ビーツを用意する。できるだけ新鮮な、ジュースになっていない野菜のままの状態のもの。
2、一度に最低2個食べる。日付はもちろん、時間も目も記録しておく。
3、食べた後、ピンク色の尿が出たら、「胃酸の出が悪い」可能性がある。

というとっても簡単なテストです。

ただ、これには「個人差」があるみたいで、単純に「ピンク色の尿」=「胃酸が不十分」と関連付けられるものでもないみたい。あくまで「参考までに」というレベルみたいです。

ビーツとは、これのこと。

近所のスーパーでは手に入らないので、通販で買うのが一番簡単そうですね。

あと「カルディコーヒーファーム」がお近くにあれば

缶詰なら売ってるみたいです♪

まあ、「食べる輸血」とまで言われているほど栄養豊富な食べ物なので、買って損はしないと思いますが、やってみるのは面白そうですね♪

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リーキーガットの症状は?検査や診断方法:どこで診断してもらえる?医療機関は?

さて、個人での診断、判断が難しいのならどうやって検査・診断をしてもらえるのでしょうか?特定の医療機関などはあるのでしょうか?

1、血液検査をする場合。

健康診断の検査結果の数値に「CRP」((C-リアクティブプロテイン)という項目がありますが、この数値が基準値である「0.31mg/dl」以上に高い場合、体内に「炎症」が起きている可能性が高く、その原因に「リーキーガット」があることが考えられるみたいです。

この「CRP」、感染症にかかっている時にも上昇するらしいのですが、そうではないのに慢性的に数値が高い場合は、リーキーガットの疑いがあります。

逆に数値が「0.11mg/dl 以下」以下の場合、リーキーガットの心配はないみたいです。

人間ドックなどの血液検査で調べることができるので、これは比較的簡単な方法ですね。

2、便総合分析検査

便を調べることで、リーキーガットの原因となる腸内の環境を詳しく調べることができる検査です。

通常の健康診断などで行われる「便」検査は便に「血液が付着しているかどうか」を調べる検査なので、「リーキーガット」かどうかを診断するには、より詳しい検査が必要になります。

さてこの「便総合分析検査」ですが、どこに行ったら受けられるんでしょうか?

いろいろとしらべてみましたが、日本でこの「便総合分析検査」がうけられる場所はわずかしかないみたいです。近くの総合病院か、内科に問い合わせをしてみるしかなさそうですね。

ちなみに、「便総合分析検査」をうけられる「キット」なら販売されていました。

全便分析検査 

【公式】HealthyAging(ヘルシーエイジング)
ヘルシーエイジングは、「正しい情報と高品質な商品で、健康寿命を延ばし、幸せな生活をサポートする」を理念に、顧問医師が監修する分子機能検査やドクターズサプリメントの販売、予防医学に関するメディアの運営をしています。

金額は47000円(税抜き)だそうです・・。結構なお値段ですね。

値段も張りますし、ちょっとハードルの高い検査方法かも知れません。

これだったら、本格的な人間ドックを受けられる金額ですからね・・・。

 

3、遅延型フードアレルギー検査

この「遅延型フードアレルギー検査」によって直接的にリーキーガットがどうかがわかるわけではないのですが、この「遅延型フードアレルギー」の原因がリーキーガットの場合が多く、参考になる検査だと言われています。

ただ、この「遅延型フードアレルギー検査」なのですが、

「アレルギー検査」としては、日本小児アレルギー学会から「意味ないぜ!」って言われているらしいです・・。

血中食物抗原特異的IgG抗体検査に関する注意喚起

米国や欧州のアレルギー学会および日本小児アレルギー学会では、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。
その理由として、以下のように記載されています。
すなわち、①食物抗原特異的IgG抗体は食物アレルギーのない健常な人にも存在する抗体である。②食物アレルギー確定診断としての負荷試験の結果と一致しない。③血清中のIgG抗体のレベルは単に食物の摂取量に比例しているだけである。④よって、このIgG抗体検査結果を根拠として原因食品を診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くおそれもある。

以上により、日本アレルギー学会は日本小児アレルギー学会の注意喚起を支持し、食物抗原特異的IgG抗体検査を食物アレルギーの原因食品の診断法としては推奨しないことを学会の見解として発表いたします。

出典:https://www.jsaweb.jp/modules/important/index.php?content_id=51

この「遅延型フードアレルギー検査」のキットも決して安くない金額(3~5万円するみたい)なので、もしやってみる場合は自己責任で行ってみてくださいね。

なので、「遅延型アレルギー検査」で特定の食材に強い反応が出ていても、その食材を「制限」する必要はないということらしいので、そのあたら、勘違いしないようにしたいですね。

遅延型フードアレルギー検査は嘘で意味なし?信ぴょう性や信頼性を調査!

 

「リーキーガット」の診断には役に立つ?

この「遅延型フードアレルギー検査」ですが、アレルギーの食材を判定するのには「意味がない」といわれていますが、

「腸管の障害の重篤度」つまり「どのくらい腸が荒れてるか」を検査するのには役に立つ

のだそうです。

この検査では「腸内環境の悪化」や「腸管漏出の状態」を間接的に見ることが出来るのです。この検査は「腸管の障害の重症度」を判定するためという認識が必要なのです。

いくらフードアレルギーのある食材を食べないようにしても、その原因となっている腸管粘膜の障害や腸管の漏出の状態は修復されることがありませんから、別の食材を食べればまたその食材に対してアレルギー反応があらわれてきます。

そして、最後には食べる食材がないということになってしまいかねないのです。
出典:https://www.konishi-clinic.com/examination/food-allergy.html

この文章を引用もとは、小西総合医療内科が運営しているブログより。「遅延型フードアレルギー」に関して信用ができそうなので取り上げてみました。

 

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まとめ

今回は「リーキーガット」症候群の症状や、診断方法を調べてまとめてみました。

現時点では、リーキーガットの症状はかなりたくさんあり、

「この症状が出たからリーキーガットだ」と一概に言えない

のが現実みたいです。

診断方法も、血液検査、便検査とありますが、日本ではまだまだ診断してくれる医療機関も少なく、金額も高額になるため、

確定的な診断をしてもらおうと思うと時間もお金もかかりそう

です。

今回調べてみて感じたのが、「リーキーガット」の疑いを感じた場合、とりあえずとれる対策は「腸内環境の改善」ということに間違いはなさそうなので、まずは「出来ることから」取り組んでみるのがいいのかなと感じました。

腸内細菌に関する研究も現在進行形で進んでいるみたいですが、かなり「個人差」の部分も多いみたいですし、結局は「自分に合うやり方」を見つけていくしかないのかなと感じています。

筆者も「もしかしたらリーキーガットなのかも」と思い、情報収集をしながら食生活の改善をしていますが、結局甘いものを食べすぎたり、睡眠不足だったり、お酒を飲み過ぎると症状が強くなるので、まずはそのあたりから改善していこうと思っています。

しかし「遅延型フードアレルギー検査」は、「アレルギーの検査」とは違うというところは、調べていてちょっとびっくりしましたが・・・。

こういうものは、まずは「しっかり調べて」から行うことが大事なんだなあと、改めて痛感しています。

というわけで今回はここまで!

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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