こんにちはうさぎ♪です。
2018年7月にフジテレビにて放送されるドラマ『健康で文化的な最低限度の生活』
人気同名コミックを原作に、主演吉岡里帆さん、そのほか、井浦新さん、田中圭さん、遠藤憲一さん、川栄李奈さん、などなど、これでもか!な豪華キャストのドラマですね。
まあ、キャストがいいだけに、内容に不安を抱いている人もいますけどね・・・。
さて今回は、このドラマの原作がかなり「リアル」だと話題になっていることについて。
著者である柏木ハルコさんもこの作品を描くにあたり、現場や体験者への取材を綿密に行っているそうですが、みなさんからの評価も含めて、まとめてみたいと思います。
この作品の1巻から6巻までのネタバレあらすじをまとめています。参考にしてくださいね。
『健康で文化的な最低限度の生活』コミック1巻ネタバレあらすじ 『健康で文化的な最低限度の生活』2巻コミックネタバレあらすじ 『健康で文化的な最低限度の生活』3巻コミックネタバレあらすじ 『健康で文化的な最低限度の生活』4巻コミックネタバレあらすじ |
原作コミック『健康で文化的な最低限度の生活』が、かなりリアル?
まずはこの原作コミックを読んで「リアルだ」と感じた人のコメントから取り上げてみたいと思います。どの辺が「リアル」だと感じているんでしょうか・・・。
「健康で文化的な最低限度の生活。アルコール依存症編。かなりリアルに感じられた。支援者は。と考えたら、立場によって全く違うんだよな。」「「健康で文化的な最低限度の生活」という漫画が公務員のリアルと聞いたので読んだ。公務員というか福祉課のリアル。」
「漫画の「健康で文化的な最低限度の生活」を最近読んでるけど、結構勉強になる。生活保護の内容もそうだけど、なんかソーシャルワーカーとして必要なこと等、結構書かれている。事例もなかなかリアルでびびるけど笑」
「「健康的で文化的な最低限度の生活6」読了。まるまる一冊アルコール依存症編。患者や周囲がかなりリアルで深い。自分は自助を離れてしまったけど、人が周囲にいなければ死ぬまで飲んでたと思う。」
「健康で文化的な最低限度の生活」の原作はかなり綿密な取材を基にしてて、生活保護の現場がリアルに描かれてるんだけど、あれをそのまま実写化したら結構重いはなしになるんだよね。予告はポップな感じだったけど、果たしてどうなるか」
結構しんどい描写も多い上に、最終的に「すっきり」終わることのない、大人なコミックスとして評価されていました。
現実では、「スカッと解決!」ということがほとんどないので、そういうあたりが「リアル」だと感じられている様子です。
筆者も実際に読んでみましたが、主人公が、直面する問題に対して、時に間違ってしまうところなんかは「こういうことあるよなあ・・・」と、しみじみ共感してしまったりして、人間のいいところも悪いところも、並列して描かれているところが、リアルだなと感じました。
受給者さんたちのお話に関しては「実際には、こんな雰囲気なんだろうな」と、雰囲気を感じることもできました。
なんとこの「リアル」という評価。単に「リアルっぽい」というだけでなく、現場で働く人も納得するくらいの「リアル」みたいです。
現場関係者も納得?おすすめ?漫画『健康で文化的な・・』のリアルな描写。
この漫画、評価しているのは一般の人だけでななくて、実際にケースワーカーや介護関係の仕事についている、ついていた人にとっても、現実に非常に充実だと、高く評価されていました。
生活保護に関すること、生活困窮者のリアルなどがとても勉強になるのですが、私が特に面白いと思ったのは6巻の「アルコール依存症」の回。アルコール依存症、ギャンブル依存症、と聞くとダメな人のイメージが拭えませんが、決してダメな人ではなく、依存症の大変さ、心の動き、依存症と向き合うということ…とても考えさせられます。
生活保護の仕事やってたときに、職場でも読んだなあ。
リアルでやになったけど。笑
浜松市役所の生活保護担当の方が、「生活保護の現場がリアルに感じられる本」として、あの柏木ハルコさんの『健康で文化的な最低限度の生活』と並び『フクシノヒト』をあげてくれていました。
現場のプロの方に推奨されると、また別の意味で嬉しいです
実際に仕事にかかわっていた人にとっても、かなり「リアル」だと評価されているようでした。
健康で文化的な最低限度の生活:原作とドラマの違いをまとめてみた。
ほどんど実話?圧倒的な「取材」が伝わってくる物語!
著者である柏木ハルコさんも、この物語を描くにあたって、実際に体験されている人に取材を行っているみたいです。
柏木 生活保護を受給している側の人々を描くのが難しいですね。彼らをいかに描くのか、それが今後この作品を描いていくうえでの最大の課題だと思っています。
──受給者それぞれの「目が語る」表情は訴えかけるものが大きく、読者としては「これぞ柏木作品!」と引きこまれるのですが……。具体的にはどういう難しさがあるのでしょうか?
柏木 生活保護を受給している人のなかには、こちらの想像を超えるつらい経験をしている人が多くいるので。虐待やDVなどですね。自分の想像だけでは足りないので、いろんな人からなるべくたくさん話を聞いて描くようにはしています。が、それでも最終的には想像で描く部分は残ります。 そこに、自分を投影したキャラクターじゃない人を描く難しさがありますね。
──まさに新たな挑戦といったところですね。お話にあったように、受給者の方にも取材をしていくのでしょうか?
柏木 そうですね。でも、まだまだ足りないです。生活保護の現場では、本当に1人ひとりが異なった問題を抱えているので。
出典:http://konomanga.jp/interview/76131-2
他のインタビューではこんな風にも語っておられました。
描き始める前は生活保護に関する知識が全くなくて。どんな人が、どのような悩みをもっているのか。その人の生き様や服装、口癖はどのようなものなのか。漫画を描くならばそういった部分まで全てをリアルに描く必要があると思ったんです。
ですから、そうしたリアリティをつかむためにも取材にはかなり力を入れています。身寄りのいない方が亡くなると業者がその遺品の整理を行うのですが、そのお仕事に同行取材をしたこともあります。そこに行くと、人が生きていた痕跡がまだ生々しく残っているわけです。
片付けていくうちにその人が元気だった頃の物も出てくるのですが、若かった頃の写真などを見ていると「こんな元気なときがあったんだな」と、ひしひしと伝わってきて。そういった「人が生きている臨場感」が伝わるような描写ができたらと思っています。
――生活保護世帯の方々の描写にもリアリティがありますよね。
柏木:表現が現実から乖離してしまわないよう、ホームレス支援をしているNPO団体や実際にケースワーカーとして働いている方にもたくさんお話を伺っています。
出典:https://wotopi.jp/archives/34639
綿密な取材があるからこそ出てくるリアリティ。読者もそのあたりを感じているみたいです。
「普段から生活保護の事例を細かく描いているけど、今回は更に踏み込んでた。取材をとんでもない量してるのが読んでて伝わってくる。」
「あの漫画はすごくちゃんとした取材をしてるのがよくわかるんだけど、今回のテーマは描いてるほうもつらいやろな。」
ただ、やっぱり「連続ドラマ化」となると、原作の雰囲気や内容が多少変わってしまうこともあり、内容が「本来の趣旨」とずれてしまわないか、ちょっとだけ心配です。
漫画ではできる表現でも、ドラマではできない。漫画では許される表現でも、ドラマでは間違って受け取られる可能性もあったりするので、今度の実写化、テーマがテーマだけに、なかなか難しいのかも知れません。
おそらく撮影の真っただ中だと思われるのですが、いい作品に仕上げてもらいたいものですね。
まとめ
今回は今度実写ドラマ化される漫画『健康で文化的な最低限度の生活』がリアルな理由についてまとめてみました。
やはり、専門家からも推薦されるだけの作品にしていくためには、綿密な取材と、題材に対する深い理解がないと作れないものだということが改めてわかりました。
実写ドラマか、しかも「フジテレビ」ということでちょっとだけ不安ではありますが(笑)いいドラマになることを心から願ってます。
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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