こんにちはうさぎ♪です。
2018年4月に放送される春ドラマ。中でも注目の作品として、長澤まさみさん主演のドラマ『コンフィデンスマンJP』があります。
主演である長澤まさみさんが、「信用詐欺師」として次々とお金持ちをだまして大金をせしめていくというお話なのですが、実はこの作品には、「原作」はありませんが「元ネタ」になったのではかいか?という作品は存在していました。
というわけで今回はドラマ『コンフィデンスマンJP』の元ネタになった作品についてまとめてみたいと思います。
コンフィデンスマンJP:タイトルの意味に気合がこもってました! コンフィデンスマンJPの「信用詐欺師」とは?有名な小説が語源だった? |
ドラマ『コンフィデンスマンJP』の元ネタになった作品は?
このドラマ『コンフィデンスマンJP』のあらすじや解説に出てくる言葉に「信用詐欺師」という言葉があります。
この言葉、特に、特定の「詐欺師」のことを指す言葉ではなく、特に広く使われている言葉でもありませんでした。
なのに、あえてドラマの公式サイトで「信用詐欺師」という言葉を使っているところが少し疑問だったのですが、少し掘り下げて調べてみると、実はこの「信用詐欺師」という言葉は、ある海外の「小説」のタイトルであることがわかりました。
『信用詐欺師』の語源は、有名な作家の作品の「日本語訳」?
実はこの「信用詐欺師」という言葉、実は名作「白鯨」などで知られている作家、ハーマン・メルヴィルが著した作品、『信用詐欺師』からとった言葉だと考えられます。
この小説のもともとの英語のタイトルも「The Confidence-Man」というタイトルですし、この「信用詐欺師」という言葉は、ここからとられたものだと考えられます。
(ちなみに、今ではメルヴィルの「The Confidence-Man」は、単純に「詐欺師」として訳されていますが、かつて坂下昇さんが翻訳した本では「信用詐欺師」と訳されています。)
ここまでだと、単純に「タイトルが一緒なだけなんじゃないの?」と、”元ネタ”というには少し根拠が薄いようにも感じますが、実はこれだけじゃないんです。このメルヴィルの小説「The Confidence-Man」は、ドラマ『コンフィデンスマンJP』と、内容も似ている点があるんです。
ドラマ『コンフィデンスマンJP』と「The Confidence-Man」内容も似てる?
実はメルヴィルの作品「The Confidence-Man」は、ドラマ『コンフィデンスマンJP』と似ている点が多いんです。
メルヴィルの作品のあらすじを見てみるとこうあります。
主人公の詐欺師が、4月1日にミシシッピ川を運行する汽船の船上で、乗り合わせた乗船客からいくばくかの金をだまし取る様子が次々と語られていく。変装の天才とされる詐欺師は、作中では8通りもの人物を演じ、人々に正体を見破られないどころか、読者の前にその本当の姿を現すこともない。
出典:file:///C:/Users/Takayuki%20Ishibashi/Downloads/KJ00004184715.pdf
そして、今度のドラマ『コンフィデンスマンJP』のあらすじを見てみると・・・。
『コンフィデンスマンJP』は、“欲望”や“金”をテーマに、一見、平凡で善良そうな姿をした、ダー子、ボクちゃん、リチャードという3人の信用詐欺師たちが、金融業界、不動産業界、美術界、芸能界、美容業界など、毎回、さまざまな業界の華やかな世界を舞台に、壮大で奇想天外な計画で、欲望にまみれた人間たちから大金をだましとる、痛快エンターテインメントコメディー作品です。
出典:https://www.fujitv.co.jp/confidenceman_jp/introduction/index.html
「変装の天才が、お金持ちからお金をだまし取る」という点で、内容も非常に似ていますよね。
もちろん、詐欺師がお金持ちからお金をだまし取る作品なんて星の数ほどありますが、タイトルの「コンフィデンスマン」そして「信用詐欺師」という言葉から、このメルヴィルの作品が元ネタの「一つ」として考えられていることだけはおそらく間違いないだろうと思われます。
脚本は古沢良太さんのオリジナル!
ドラマ『コンフィデンスマンJP』には、原作はありませんでしたが、元ネタとなる作品は存在していました。
このドラマは、ドラマ『デート〜恋とはどんなものかしら〜』『リーガル・ハイ』など、オリジナル作品で評価の高かった古沢良太さんのオリジナル作品なので、今回も期待できそうです。
ちなみに、映画『ミックス』『探偵はBARにいる』などの人気作品の脚本も担当している脚本家さんなので、たぶん、面白いドラマになると思われます。
今から、かなり楽しみですね。
まとめ
今回はドラマ『コンフィデンスマンJP』の”元ネタ”や、「信用詐欺師」の語源についてまとめてみました。
ドラマの公式サイトには掲載されていませんが、おそらくメルヴィルの作品が、「信用詐欺師」という言葉の語源になっていると思われます。
この元ネタの小説、メルヴィルの中でもかなり実験的で、難解な小説で、「読者をも惑わす」ような作品だったと言いますが、今回のドラマも、もしかしたら視聴者が驚くような仕掛けが隠されているかも。
最終回で、実は視聴者全員が「騙された!」そんな風な展開になるかもしれませんね。
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただき、ありがおうございました。
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