2018春ドラマ

ドラマ『あなたには帰る家がある』原作のネタバレ!予想より怖いよ・・。

こんにちはうさぎ♪です。

2018年4月に放送されるドラマ『あなたには帰る家がある』

中谷美紀さん、玉木宏さん、ユースケ・サンタマリアさん、木村多江さんがそれぞれの夫婦の「リアル」な群像劇を描くドラマです。

このドラマの原作は、山本文緒さんの「あなたには帰る家がある」ですが、今回はその原作小説の「ネタバレ」を書いてみたいと思います。

思ったよりも長くなってしまって大変でしたが、何かのお役に立てていただければ幸いです・・・。

ちなみに、原作小説のネタバレのショートバージョンも書いてみましたので、ネタバレが「長すぎて読む気しねえよ!」という方は、こちらのほうがまとまっていてわかりやすいかも知れないです。

山本文緒『あなたには帰る家がある』原作小説あらすじとネタバレ!

 

『あなたには帰る家がある』あらすじ・キャスト・相関図まとめ


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『あなたには帰る家がある』原作小説の”ネタバレ”

 

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登場人物紹介

佐藤秀明と真弓夫婦。そして茄子田太郎と綾子夫婦の4人。佐藤夫婦には娘の麗奈が一人、茄子田夫婦には男の子ふたり、上の子が慎吾、下の子が朗という名前。

 

佐藤秀明は、住宅会社に勤める
普通のサラリーマン。映画配給会社の契約社員として働いていたが、真弓と交際し、子供ができたことがきっかけで結婚することに。アルバイトでは養っていけないと真弓の父から紹介された住宅メーカーに就職し、働いていた。

 

妻の真弓は結婚前には商社に勤めており、仕事も楽しかったが、昇進がきっかけでだんだんと仕事がきつくなり、その重責から逃れたい気持ちと、秀明を逃したくないという気持ちから、付き合っていた秀明とわざと子供ができるように仕向け、妊娠の末結婚し、家庭に入った。

 

茄子田太郎は、中学校の教師をしている。家族の幸せを一番に大事に思ってはいるが、女遊びがひどく、女を金で買うことがやめられない。自分勝手でわがままで、家族から敬遠されてはいるが、誰も逆らうことができない。
実家が古くなってきたため、”家族の幸せのために”家を立て直そうか考えている。

 

妻の綾子は、そんな太郎に文句を言うでもなく、ひたすら「良い妻」として、家事をし、子育てをしていた。はたから見ても、美しく「理想的な妻」に見える綾子と太郎が夫婦でいることが、不自然に思われるほどだった。

 

 

働きにでる真弓。

 

物事の発端は、佐藤真弓が、「働きたい」と夫秀明に提案したところから始まる。

もともと家事や料理が得意ではなかった真弓は、子育てをしつつする家事に疲れ始めていた。一所懸命に取り組んでも当然のようにほめてもくれない、子育てや家事を手伝ってもくれない夫、秀明に対して不満を抱いていた。

 

子供もすこし大きくなり、預けることができるようになってきた。将来的なことも考えたらもう少し収入があったほうがいいだろうとも思っていた真弓は、秀明に働きに出ることを提案してみた。

大反対されると思っていた真弓だったが、秀明は案外簡単に了承してくれた。意外だった。そして、寛容な秀明に感謝した。真弓は保険のセールスレディの面接を受けることになった。
一方秀明のほうでは「どうせ無理だろう」と考えていた。真弓が妊娠した際、一度は子供を堕ろしてほしいと頼んだが、どうしても会社をやめて家庭に入りたいと泣きつく真弓に負けて結婚した経緯があった。いまさら営業の仕事なんてできるわけがない、そう感じていたのもあって、快く了承したのだった。

 

 

茄子田一家。

 

そんな折、一組の家族が秀明の住宅会社のモデルハウスに見学しに来た。茄子田という変わった名前の客だったが、「教師」と名乗る茄子田太郎は、傲慢で感じが悪かった。

 

しかし、そのモデルハウスにいたもう一人の社員である秀明の後輩、森永祐子と茄子田は、時々道ですれ違い、時にはちょっとした会話をするような顔見知りだったため、茄子田は祐子になれなれしく接した。いきなり接近してくる茄子田太郎に、明らかに祐子は不快感を感じていた。

 

その後、茄子田は行きつけのスナックで飲みながら、祐子をデートに誘ってみようと考えていたのだった。

 

 

 

真弓の研修と、愛川支部長

 

真弓は面接を終え、無事採用された。そしてすぐ保険のセールスレディとしての研修が始まった。勤め先の上司である愛川支部長は年上だったが、真弓には魅力的に見えた。同時に研修を受けていた保坂やよいから「支部長は年収3000万円」という噂話を聞いて驚いた真弓、研修のあとに愛川支部長に年収の話を質問すると「その半分くらい」と説明される。支部長、支部長補佐になればかなり収入が増えることを説明された。

 

この仕事なら、夫の秀明よりも稼ぐことができるようになるかも知れないと希望を持ち始めた真弓だった。

 

 

茄子田家での夕食

 

秀明はモデルハウスに見学に来ていた茄子田家に訪問に来ていた。夫である太郎は留守だったが、夕食を誘われた秀明は茄子田家の食卓で夕食をいただくことに。
茄子田家の食事は手が込んでいて、真弓の作るものとは大違いだった。家族も仲がよさそうで、新しい家への希望で話は弾んでいたのだった。
茄子田綾子は、訪問してきた秀明に好意を抱き始めていた。

 

 

真弓のセールスレディーデビュー

 

2か月の研修を優秀な成績で終えた真弓だったが、やはり現実は厳しく、得意先からの冷たい洗礼を受け、早くもめげそうになっていた。しかし、先輩の樺木に励まされなんとか前向きに頑張ろうという気持ちになっていた。

 

ある日、樺木のお得意様として紹介された中学校で、茄子田太郎と出会う。茄子田は、セールスレディーの中でも「嫌な奴」として有名だった。

 

 

太郎と家族との食い違いと、綾子。

 

秀明は、茄子田家との会話で見えてきた家の希望を叶えるような図面をつくり、茄子田家を訪問するが、一家の大黒柱である茄子田太郎と家族との希望は正反対といっていいほど食い違っていた。もうちょっと家族で話し合いをしたほうがいいのではと提案した秀明に対して、太郎は口汚くののしるのだった。

 

秀明が茄子田家を出ると、妻である綾子が太郎の失礼を詫びてくる。秀明は、最初に展示場に来た時、夕食をごちそうになった時と、ずっと綾子を魅力的に感じていた。綾子のほうもそれは同じで、お互いに惹かれあうのを感じていた。


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茄子田と綾子の”馴れ初め”

 

森永祐子と秀明はモデルハウスで残業をしていた。祐子は先日モデルハウスで出会った茄子田に、しつこく食事に誘われていた。露骨に断るのだが、それでも茄子田はあきらめずに誘ってくるのでいい加減うんざりしていた。

 

仕事が終わり、祐子は秀明を食事に誘った。祐子は以前から秀明のことが好きだったからだ。秀明も真弓がパートに出ているので了承した。モデルハウスから出ようとすると、突然ドアチャイムが鳴った。なんとそこには茄子田太郎が。二人は茄子田に飲みに誘われ、無下に断るわけにもいかずについていくことに。

 

茄子田太郎に連れていかれた居酒屋で、相変わらずなれなれしくされる祐子。彼氏はいるのかなど、プライベートなことをずけずけと質問されて、心底うんざりしていた。

 

そんな祐子を気の毒に思った秀明は祐子をうまく逃がしたが、2件目に誘われた秀明は断れず、スナックでまた飲むことに。そこで茄子田太郎と綾子の馴れ初めを聞くことになる。

 

太郎と綾子はお見合い結婚だった。そして2度目のデートで綾子は妊娠し、そのまま結婚することになったとういう。

 

秀明は、どうしてこんな男があんなきれいで優しい女性と結婚をして子供まで作ってしまうのだと、ぶつけようのない怒りに震え、飲めない酒をつい空けてしまうのだった。

 

 

綾子さんは本当に幸せなんですか?

 

飲めない酒を飲んだせいで酔いつぶれ、気が付いたのは茄子田の家だった。茄子田は酔いつぶれた秀明を家まで連れてきていたのだ。吐き気を催し、一通り吐いてしまうと、そこには綾子の姿が。飲み屋で会ったホステスよりも色っぽい綾子を見た秀明は、つい綾子のことを抱きしめてしまう。

 

そして「綾子さん、本当に幸せなんですか」と聞いてしまう。抱きしめていた綾子から力が抜け、綾子も秀明を強く抱きしめるのだった。

 

秀明に抱きしめられてからすでに2週間がたち、綾子はさらに秀明に対する思いを募らせていた。もともと家事も育児も好きだった綾子は、今持っている幸せを大切にしようと、できるだけ人と深い関係になるのを避けてきた。
夫も決してステキではないが、家族を大切にしてくれているという一点のみを見て満足するようにしていた。しかし、秀明に抱きしめられてから、秀明に対する思いを止められなくなってしまっていた。

 

お互いの不満が募り、離れていく二人。

仕事にも慣れ、契約も取れるようになってきた真弓だったが、家事を今まで通りにこなすのは難しかった。それでも特に文句も言わずになんとかこなしていたが、家事に関しては今まで通りのスタンスである夫に対して不満を募らせていた。

 

先日も帰りが遅いのを心配して電話を掛け続けたことを秀明は怒っていた。その夜は、ちょうど秀明が綾子と抱き合っていた時だった。そこからずっと秀明は不機嫌なままだった。
真弓の仕事中、研修で一緒だった保坂やよいがドーナツ屋でボーっとしていたのを見かけた真弓は、やよいに話を聞くことに。聞くとどうやら仕事がうまくいっていないらしい。しかし、やよいもこのまま仕事を辞めたら旦那に一生すがって生きていくことになると感じていた。共感した真弓は、やよいに仕事のアドバイスをするのだった。

 

秀明と綾子。

一方、秀明は、茄子田太郎に言われて書き直した図面をもって家訪問する。しかし、いたのは太郎の母親だけだった。帰ろうとする秀明を引き留める茄子田の母親、今まで家族の話し合いにも参加していなかった母親は、いろいろと話し始めた。茄子田の母親は綾子が嫌いだった。自分一人では生きていけないから太郎に我慢してここにいる、そうやって人に媚を売り、人に頼っていないと生きていけない、そういうところが嫌いなんだという話を聞いた。秀明はその話をイライラしながら聞いていた、そういう自分はどうなんだと。

 

その帰り道、重い買い物袋をぶら下げた綾子を見かけた秀明は、綾子を車に乗せた。重い荷物を運んで家まで行くのかと思いきや、「この後お時間ありますか・・」と、そのまま綾子をドライブに連れて行くのだった。


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真弓の活躍と、一線を越える秀明。

契約の取れそうな客の目星がついた真弓は、先輩の樺木から回してもらったお得意先の中学校を尋ねることにした。そこには先日あいさつをした茄子田太郎がいた。保険の話をすると興味を示した茄子田からお茶に誘われた真弓は、不快に感じながらも、仕方なくついていくことに。
生命保険の契約をにおわしてきた茄子田に対して、同情を買おうと思い、真弓は「離婚して一人で子供を育てている」と嘘をついてしまう。

 

別のある日、このところ成績の良い真弓を、愛川支部長が食事に誘った。そこで真弓は夫秀明が浮気をしているのではないかという相談を支部長に打ち明ける。真弓には仕事がある、夫婦を解消したとしても、また恋人に戻ればいいとアドバイスを受けた。

 

買い物の帰りにホテルに連れて行ってから、休日に何度も会うようになっていた秀明と綾子。意識はしていなかったが、少しだけ綾子への気持ちが薄らいできていたところに、綾子が不安そうな表情を見せる。お互い家庭は壊さない関係だったつもりが、綾子のほうの精神が不安定になってきているのを秀明は感じていた。

 

二人の言い合いと「給料勝負」

たまには家族で出かけようと秀明と同じ日に休みを取った真弓。秀明は休みの日に綾子と会っていたので戸惑ったが、それでも用事があるとは言わなかった。お互いギクシャクした関係になっていたが、なんとか平静を保っていた。そこに、ご近所の奥さんが訪ねてくる。マンションの管理に関する話し合いがもたれているらしく、普段管理組合の仕事にも参加しない真弓に対して、出たほうがいいとアドバイスされる。せっかくの休日だったが話し合いに参加することにした真弓。

 

決着がつかず、話し合いが終わったのは午後3時。朝食も食べずに話し合いに出ていた真弓だったが、家に帰っても食事も何用意していない秀明に対して怒り、今まで抱いていた不満が噴出してしまった。
ついつい感情的になる言い合いの最中に、秀明が吸っていたたばこの吸い殻を娘の麗奈が秀明の口に入れてしまった。真弓は慌てて吐き出させ、救急車を呼ぶんだのだった。
娘の麗奈は無事だったが、相変わらず二人の言い合いは続いていた。売り言葉に買い言葉でだんだんとエスカレートしていき、ついに、1月から3月の給料が低かったほうが、家で主婦・主夫をするという勝負をすることになってしまう。

 

 

膨らんでいく綾子の想い。

秀明とおなじモデルハウスで働く森永祐子。恋人との退屈なデートから抜け出して家に帰る途中、ずっ密かに思いを寄せていた秀明が、会社の車で女性とラブホテルに入っていくのを見かける。祐子は、誰かに似ていると思ったが、その時は気が付かなかった。
秀明は、家の掃除をするための洗剤をスーパーに買いに来ていた。真弓と秀明の給料勝負が終わる3月までは、休みの日は娘を保育所に預けずに秀明が面倒を見ることになっていた。買い物をしながら、どうしてこんなに楽なのに真弓は働きに出るんだろうと疑問に思った。
そして、最近どんどんと自分に対する思いが強くなっている綾子のことも気になっていた。最近綾子の状態が不安定になると、営業所に電話が来ることもあった。その度にホテルに行って抱けば収まるのだが、綾子が爆発したら何もかも終わりだという恐れを抱いていた。

 

明らかになる、秀明と綾子の関係。

バスターミナルで誰かに呼び止められた真弓。声をかけてきたのは茄子田太郎だった。保険のことを持ち出された真弓は、秀明との勝負のこともあり、茄子田太郎を保険に加入させようと喫茶店に入った。茄子田を説得していると、茄子田が今、家を建てる計画をしていることを知る。そしてその営業マンが、夫の秀明だったことを知る。
しかしその時、同じ会社のセールスレディーである同僚から、営業所に戻ったほうがいいと言われる。
森永祐子は、会社の上司に退職すると伝えた。すんなり承諾するわけにもいかず、上司は祐子を食事に誘った。そこで辞める理由などいろいろ話をしたが、やめた理由の一つに秀明のことがあった。一緒にホテルに入っていった女性はきっと奥さんで、とてもきれいな人だった。今まで秀明のことが好きでずっと頑張っていた部分もあった祐子は、この一件があってから吹っ切れたのだった。
しかし、そこに二人の女性が入ってくる。真弓と、愛川支部長だった。秀明の奥さんである真弓に気づいた祐子の上司は真弓と話をするが、祐子は驚いていた。あの日ホテルに入っていったのはこの人ではない。秀明は、奥さんではない人とホテルに入っていった。そしてホテルに入っていった女性のことも、ピンと来ていた。

 

トラブル発生。

真弓と愛川支部長は、同じお店で向かい合って食事をしていた。営業所で起きた問題について話をしていた。真弓が営業に関するアドバイスをした保坂やよいは、真弓のアドバイスを勘違いし、他のセールスレディーの仕事を横取りし続けていた。やよいは「真弓のアドバイスだ!」と主張したために、問題になっていたのだ。

 

やよいのトラブルのせいで、騒いでいた先輩の樺木と、保坂やよいがやめてしまい、今までも人不足だった支部のセールスレディの数が減ってしまっていた。人員をそろえておかないと、支部の評価が下がる。愛川支部長は真弓に対して、セールスレディーの勧誘を手伝ってくれないかと頼む。本当は一件でも多くの契約を取りたかった真弓だったが、契約を回してくれるという支部長の頼みを聞き入れ、勧誘を手伝うことに。

 

ただ、真弓は、愛川支部長が、いつも高級なお店での食事代を「経費」で落としていることが気になっていた。本当にこんなに経費を使っていいものなのだろうか・・・。

 

真弓の友人の結婚式。

真弓の友人の結婚式に、真弓と秀明は参加していた。機嫌のよかった真弓は2次会にも行こうと秀明を誘ったが、秀明は家に帰ることに。式の終わりころ、綾子から連絡があった。今晩会えないかと誘ってくる綾子に、娘を迎えに行かないといけないと言うと綾子は落胆した。

 

電話を切った秀明は、今度は自分の母親に電話をかけた。最近厳しいからだから10万ほど貸してくれと頼んだ。綾子との交際を続けるのにも、金がかかるからだ。視線に気づいて振り返ると、真弓が立っていた。

真弓は、3か月の勝負のことに秀明に念を押すと、2次会に向かっていった。


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茄子田を生命保険に・・・。

職員室で弁当箱を開けた茄子田太郎はおかしいと思った。今まで完璧だったお弁当が、最近手抜きされていることが多くなった。嫌いな冷凍食品さえ入っている。綾子の元気がないことを太郎も気にしていた。太郎は、綾子がこっそり泣いていることを知っていたが、どうして相談してくれないのか気に病んでいた。もっと家族を大事にしなければと、思いを新たにした。家を買うことはあきらめて、両親がいなくなるまで待とうか、それならば両親にも生命保険をかけておいて・・・と考えていた矢先に、真弓が茄子田太郎を訪ねてきた。
真弓は、今日こそ太郎に契約させようと意気込んでいた。太郎が家を買おうか、それとも保険に入ろうか悩んでいたからだ。そこで最近太郎が買おうとしているハウジング会社、つまり秀明の会社の業績が思わしくないと嘘をつき、住宅の購入は見送ったほうがいいと提案した。真弓の話を信じた太郎は、保険に入ることを承諾したが、そのかわりに「一度デートしてくれたら」と真弓に言った。真弓は固まってしまった。

 

茄子田の上の男の子。

秀明も焦っていた。真弓との勝負はさすがに大丈夫だろうと考えていたが、最近契約が取れていない。一軒くらい契約をとっておかないと、もしかしたら勝負に負けてしまうかも知れないと考え、茄子田家に向かっていた秀明。わざと太郎の留守中に茄子田家を訪問し、茄子田の父親に話を持ち掛けて、契約してもらおうと考えていた。
しかし、家のことは息子に任せてあると取り合ってくれない父。秀明は、そんな無気力な、息子の太郎にさえ逆らえない家族のことを腹立たしく感じていた。すると茄子田の父は語り始めた。この家できちんと働いているのは太郎だけだ、そして太郎はダメな人間ではあるが、家族を大切にしている。そして、茄子田家に二人いる男の子のうちの上の子の慎吾は、実は太郎の子ではないことを教えられる。太郎はそのことを承知で、綾子と結婚していたらしいのだった。秀明はショックを受けた。

 

結局家の契約は取れないまま、茄子田の父は酔っぱらって寝てしまった。

 

真弓に明かされる秀明の浮気の相手。

真弓は、ハローワークの前でセールスレディーの候補になるような人物を探していた。支部長にも頼まれている、早く人員を補充しようと躍起になっていた。と同時に迷っていた。茄子田との契約をとるために、茄子田と寝ることができるだろうかと。支部長は、あっさりと「寝ればいいじゃない」と言っていた。

 

住宅会社を辞めた森永祐子は、ハローワークに来ていた。そこでの帰りがけに、真弓とばったり会った。以前顔を合わせたことがあった真弓は、祐子が仕事を辞めたことを知りさっそく勧誘のために喫茶店に誘った。しかし、まったく取り合わないどころか注文したパフェを無言で食べているだけの祐子。いろいろ話しているうちに軽く口論のようになり、祐子は、真弓の旦那である秀明が浮気していること、そしてその相手が茄子田の妻、綾子であることを話してしまう。

 

誰の子供なんだ?

再び茄子田の家を訪れた秀明。どうしてもこの家の契約をとってやろうと意気込んでいた。真弓との勝負のこともあり、どうしても今月中に契約が欲しかった。しかし、太郎は家を建てるのをやめようとしていた、その理由を聞いて秀明は愕然とした。太郎は生命保険に加入しようとしていた。そしてその加入させようとしているのは、真弓だということに気が付いてしまったのだ。

 

吐き気を催した秀明その場に倒れ込んでしまう。そこに綾子がやってくる。綾子が差し出した洗面器に嘔吐した秀明は、綾子問い詰める。「誰の子供なんだ?慎吾君は、誰の子供なんだ?」そしてそのあと、綾子に頼みがあると行った。どうしても新築の契約が欲しい。助けてくれと綾子に懇願した。

 

綾子の過去。

綾子はその夜、熱を出した。そして秀明の言った言葉の意味を考えていた。助けてくれ、どうしても契約が欲しい。関係あるんだ。慎吾君の父親が誰であるか、僕にも関係があるんだ。

 

慎吾の本当の父親は、綾子の姉の夫だった。家事手伝いになっていた綾子は、時々やってきてご飯を食べていく姉の夫に好意以上のものを持ってしまった。その気持ちが伝わったのか、向こうから来た誘いにのり、ドライブに行き、手をつないで砂浜を歩き、海辺のホテルに泊まった。姉の夫とはそれっきりだったが、妊娠に気が付いたのは、姉の結婚式の翌日だった、

 

綾子は、母親が沢山持ってきていたお見合いの写真の中から、一番女性にモテなさそうなタイプを選んだ。女性にもてる男性は、大体やさしさに欠けるものだと綾子は思っていた。綾子がこれから生まれてくる子供の父親に求める資質は「やさしさ」それだけだった。
茄子田との見合いの返事をすると、もちろんすぐにOKが来た。そして2度目のデートで妊娠していることを打ち明けた。太郎はショックを受けていたが、翌日、太郎が綾子に会いに来た、そしてそのまま両親に頭を下げ、お嬢さんを必ず幸せにすると言った。

 

その後血液型のせいで茄子田の両親にバレてしまうのだが、太郎は綾子をかばってくれた。誰の種であろうと、綾子が生んだのであれば俺の子供だと言ったのだった。

 

綾子はどうして秀明が、慎吾の父親が誰なのかを聞きたがったのか、そして、どうして「どうしても契約が欲しい」などと言ったのか、その真意を考えていた。そしてはたと思いついてしまった。否定的なことばかり考えていたが、秀明は自分を受け入れてくれる気があるのかもしれない。今の奥さんと離婚することになったら、お金が必要だ。ならば、今の契約が取れなければお金に困るだろう。そうだ、秀明は自分と結婚してくれるんだ。きっとそうだ。

 

さっきまで寒かった綾子だったが、今は汗が噴き出すほど暑かった。貧乏でもいい、一緒に暮らせたら幸せだろう。息子たちと秀明と私、彼の娘だって引き取ってもいい。そういえば生理も遅れているから、妊娠したのかも知れない。生まれたら、きっとにぎやかで楽しいに違いない・・・。

 

そんな綾子を心配した太郎が声をかけると、綾子は言った「私、新しいおうちが欲しい・・・。」

 

愛川支部長の秘密。

真弓が朝、支部に出勤して驚いた。不足していたセールスレディーが補充されていたのだ。誰が連れてきたのかを聞くと、「支部長に決まってるじゃない」と教えられた。
愛川支部長に、新人の勧誘の力になれなかったことを詫びると、それでも契約を回してくれるという。これで旦那に勝つことができそうだ。ただ、なんとなく不快なものが湧き上がってくるのを真弓は感じていた。

 

愛川支部長は、真弓に、その旦那との勝負に勝ったらそんな男と別れたらどうかと提案してきた。そんな無能な男を飼ってどうするのか、慰謝料と養育費をたっぷりとって別れたら子供をいい保育園に入れられる。そうしたら真弓もパートではなく、フルタイムで働けると。真弓は、返事に困った。ただ、何かが不快でたまらなかった。

 

いったんは支部長の提案を考えてみた真弓だったが、それでも秀明のことを愛していた。それに支部長は自分が辞められたら困ると思っているだけなのではとも考えた。

 

その後事務所に入ってきた先輩の樺木に、支部長が緑山グループの会長の愛人だという事実を聞く。
愛川支部長は、女手一つで子供を育て支部長にまでのし上がった、ある意味「憧れの存在」だっただけに、真弓にはショックだった。

 

愛川支部長は資産家の令嬢だった。離婚して子供を育てていたのは本当だったが、仕事も愛川がとってきたものではなく、知り合いや人脈から紹介してもらったものばかりだった。ばりばり働けば、いつか支部長のようになれると思っていた真弓はショックだったが、先輩の樺木は、あんな女追い抜いてやれて真弓を励ますのだった。

 

綾子の訪問・・・。

秀明が体調を崩して休んでいる休日、真弓もまた休みで家にいた。二人ともギクシャクしたままだったが、秀明はちょっとした家事を苦もなくやるようになっていた、そんな秀明をみて驚く真弓だった。そんな時、家のチャイムが鳴る。最初は無視したが、2度目、3度目と鳴らされる。真弓が出ると、そこには綾子がいた。

 

綾子は半ば強引に家の中に入り込み、堂々とした態度で言った。「お願いがあってまいりました。秀明さんは私と結婚してくださるそうなので、もしよろしかったらお宅の娘さんも引き取らせていただこうかと・・・。真弓さんは、秀明さんのことも娘さんのこともいらないんでしょう?ならば、私がもらって差し上げます」と平然と言う綾子。顔には笑みさえ浮かべている。

 

恐怖を感じた真弓は、秀明を呼ぶ。秀明は、突然自宅に現れた綾子に戸惑った。帰ってくれと言う秀明に対して「結婚してくれるって言ったじゃない、それにおなかに秀明さんの子供がいるのよ!」と叫ぶ綾子。明らかに様子がおかしかった。そして言う「夫には、秀明と一緒に暮らすと置手紙を書いてきた」と。

 

その時、再び家のチャイムが鳴らされる。乱暴に何度も鳴らされるチャイム。太郎がやってきていた。置手紙を読み、怒り狂った太郎は秀明につかみかかる。そしてふと真弓に視線を走らせた太郎は、再びショックを受けた。離婚をして子供を育てていると言っていたセールスレディーの真弓は、実は秀明の妻だった。

 

ショックを受けた太郎はさらに秀明に襲い掛かる。警察を呼ぶ真弓、最初は冷静に見ていた真弓だったが、だんだんとエスカレートしてくる太郎に秀明の命の危険を感じ、仲裁に入るのだった。


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秀明の入院。

真弓は、綾子が茄子田家に置いていった手紙を読んでいた。太郎に感謝していること。秀明に恋をしてしまったこと。そして、秀明と結婚すること、太郎と結婚したのは打算だったこと、幸せになるために打算的に太郎を選んだのに、幸せになれなかったこと、そしてお腹には、秀明の子供がいること。

 

秀明のケガは思ったよりもひどく、入院が必要だった。病室の廊下で手紙を読んでいた真弓のもとに太郎がやってくる。そして、今まで感じていたいろんなことを口にしながら、泣いていた。

 

どうして佐藤は真弓みたいなかわいい奥さんがいるのに浮気をするのか、綾子は佐藤なんかのどこがよかったのか、真弓はどうして、旦那の仕事の邪魔をするんだ。自分は綾子を愛している、風俗には通ったが、真弓みたいな素人さんが自分みたいな人間に本気にならないなんてことは知ってる。女はみんな、秀明みたいな男が好きだ。どうせ自分はモテない。そんなことはわかっている。

 

綾子と結婚した時、おなかに綾子の義理の兄の子供が入ってたことも知ってた、けど自分にはそんなことどうでもよかった。綾子の子供なら、誰の子供でも俺の子供だ。どうしてそんなことにこだわるんだ、そんなことはどうでもいい。綾子だけは自分を愛してくれると信じていたのに。

 

子供の用に泣きじゃくる太郎を見て、真弓は太郎の頭をそっと抱き寄せた。同情ではなく、この人を抱きしめたいと思った。
病室で寝ている秀明に声をかける真弓。あんなことがあった後だったが、お互い冷静だった。秀明は、すべて自分が悪かったと反省していた。そしてこんな自分には愛想が尽きただろうから、自分は実家に帰る。仕事が見つかったら養育費は送るからと離婚しないかと真弓に提案する。しかし真弓はそんな秀明に対して卑怯者と言い放つ。愛想なんかとっくに尽きてる。でも私は秀明を許さない。私が働いてお金を稼いでくるから、あなたは家で家事をする。麗奈の面倒を見る約束だと。「それで君は幸せなのか?」と聞いてくる秀明に背中を向けて病室を去る真弓。出ていく直前、「私、茄子田さんと寝たよ」と言い残して、その場を去っていった。

 

愛川への忠告

支部長である愛川由紀は、父親が紹介してくれた新しい客に夕食をごちそうになり、ほろ酔い気分で支部にいた。朝一で出さなくてはならない仕事があったので、酔ってはいたが仕事を片付けることにしたのだ。そこに、残業をしていた真弓がいた。
いつものように真弓を夕食に誘ったのだが、真弓は「支部の経費で払うなら、これから私を食事に誘わないで下さい」そう言い放った。
真弓は、経理の人間に頼んで、帳簿を見せてもらっていた。愛川支部長が、経費のほとんどを使い込んでいたことが分かって言った言葉だった。

 

自分の努力で仕事を取ってきていないばかりか、会長の愛人ですらあり、なおかつ、会社の経費を使い込む、そんな憧れとは程遠い存在の愛川に対して、「可愛い子ぶったり媚売ったりして通じるの男の人だけですよ」といい放ち、真弓はその場を去っていった。

 

勝負に勝った真弓。

勝負に勝った真弓は、約束通りフルタイムで働き、秀明が家で主夫をすることになった。真弓の父にそのことを伝えに行った際、秀明は殴られたが、真弓も理解してもらおうとは思っていなかった。自分でもわからないことが、両親にわかるはずがないと。
秀明が主夫になり、最初はギクシャクしていたが、やがて大分安定してきた。しかし、真弓の収入だけで家計を支えるのは、やはりものすごく大変だった。

 

秀明も、主夫としての生活に慣れ始めていた。孤独ではある、けど、楽だなと感じていた。綾子にはそれ以来会っていない。茄子田に慰謝料か何かを請求されるかと思ったら、それもなかった。たまたま遠出したスーパーの帰りに、茄子田家の近くに来ていることに気づいた秀明は、家に行ってみたが、家は取り壊され、空き地になっていた。そこに、茄子田の次男が通りかかり声を掛けられた。どうやら、家を新築するらしい。

 

次男の朗に話を聞いてみると、どうやら茄子田家では、家族で生命保険い加入していないそうだ。だとしたら真弓には負けていなかったかもしれない。給料明細も見ずに負けを宣言したが、もしかしたら結果は違っていたのかも知れない。

 

 

『あなたには帰る家がある』原作を読んでみた感想!

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非常にネタバレが長くなってしまいましたが、まとめるとこんな感じです。

 

最初は、夫婦ならば感じる「あるある」のような感情の動きが描写されていて「夫婦ってみんなこんな風に感じてるんだなあ、自分だけではないんだなあ」と感じ、身につまされました。特に真弓の夫、秀明の「お前のわがままのために、自分の人生のいろいろを犠牲にしてきたんじゃないか!」と言っていろんなことを真弓のせいにしていたあたり、自分を同じだなあと恥ずかしくなりました(笑)

 

ごく当たり前の日常的な、普段意識するまでもないようなことが丁寧に描かれているので、夫婦というものをものすごく「客観視」できた気がしました。でもって反省したりしました。自分は秀明みたいになっていないかどうか。そして、奥さんは奥さんで、そんな風に感じているんだなあということも。

 

最初はまあ、淡々と読み進めていけるのですが、途中から結構激しい展開になっていって、最終的には綾子さんが暴走して終わりになりました。真弓と秀明の立場が最終的に逆転したのも、新鮮でした。

 

印象的なのは、最後の最後、いろんなことがあって愛想を尽かしただろうと言って、秀明が離婚を提案しますが、真弓はそれでも秀明のことを引き留め、主夫をさせようとしたところ。あんなことがあって、分かれたほうが気は楽になるし、生活もひょっとしたら楽かも知れないのに、それでも主夫をやらせようとした。真弓はほかの誰でもない、秀明に認めてもらいたくて、わざわざ頑張る道を選んだのかもなと感じました。
茄子田太郎さんの、最後の泣きじゃくるシーンは非常に心が痛い展開でした。おなかの中に自分の子供じゃない命が宿っているのを承知で結婚したのに、それでも「打算で付き合いました」と言われてしまう太郎が不憫でした。結局茄子田家も、傲慢な太郎に、すべての責任とすべてのあきらめを押し付けていたんだなと感じました。結局、誰にも愛されていませんからね・・。
綾子さんは、すごくめんどくさくてよかったですね。不倫をしてしばらくすると、あんな感じで男はめんどくさく感じるようになっていくんでしょうね。すごくいい勉強になりました(笑)不倫はするべきではないなあと素直に思いました。

 

 

原作とドラマとの「違い」は?

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ドラマのあらすじと原作とを比べてみると、ちょっとだけ違った点があったので上げてみます。

 

・佐藤夫婦の娘の麗奈は、原作では2歳程度、ドラマでは中学生になっている。
・茄子田太郎は、原作では小太りのオタク風な風貌なのに対して、ドラマではユースケ・サンタマリアと、爽やかになっている。
・ドラマには「くすっと笑える本音エピソードが満載」らしいのですが、原作ではくすっと笑える部分はほどんどありませんでした。イラっとするあるあるは満載でしたが・・・。
・真弓のもと働いていた場所は、原作では商社、ドラマでは旅行代理店。友人の勧めで再就職することになるみたいです。
ドラマでは、綾子を木村多江さんが演じることになりますが、まさにハマリ役!といった感じですね。そのほかのキャストの皆さんも、けっこうイメージに合っていていいと思いました。

個人的には森川裕子を誰が演じるのかが気になるところです。

 

まとめ

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というわけで今回は2018年4月に放送されるドラマ『あなたには帰る家がある』の原作のネタバレを書いてみました。原作とドラマ版では、大筋では変わらないかも知れませんが、内容は結構違ってくるかも知れないので、原作を読んでいても楽しめそうですね。

 

原作、なかなか面白かったので、おすすめですよ。

というわけで今回はここまで!最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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