2019年11月3日、水の都ベネチアが洪水で水没した!
というニュースが報道されていました。昨年も同じような時期にニュースがありましたから、これから毎年気を付ける必要があるかも知れませんね。
水の都ベネチアで記録的な高潮、サンマルコ大聖堂も浸水被害
イタリア・ベネチア(Venice)は12日夜、過去50年で最高水位の高潮に見舞われた。
潮の監視センターによると、今回の「アクアアルタ(Acqua alta、イタリア語で高潮の意味)」の水位は最高で187センチに達し、記録がある1923年以降、1966年の194センチに次ぐものとなった。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191113-00000019-jij_afp-int
これは昨年のアクアアルタのニュースです。
既に新聞やテレビで報道されているように、嵐と高潮が原因でイタリアの古都ベネチアの約75%が水没した。(参考記事:「2009年8月号 ベネチア 霧の中の未来」)
2018年10月29日には、ベネチアの名所サン・マルコ広場が閉鎖された。観光客のため、高床式の歩道が設置され、救助活動も行われた。店主たちは懸命に建物から水をくみ出した。水位は観測史上4番目に高い1.5メートルを記録。わかっているだけで死者は11人、今回の水害の深刻さを物語る。
出典:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/110200475/
ベネチアでは昔から「アクアアルタ」と呼ばれる「高潮」で、そこら中が「水浸しになる」という現象が起きていたのですが、
近年、その頻度と程度が「悪化」してきていて、2018年では観測視聴4番目に高い「1.5メートルを観測したというニュースが流れました。
そして今回、187センチという記録が観測!昨年1.5メートルだったことを考えると、これから先、もっとひどくなることも考えられるかもですね・・・。
さて、そうなるとこれから「観光」をしたい!という人にとってはかなり重要な問題になりますよね。
というわけで今回は
ベネチアの高潮、通称「アクアアルタ」の時期、そして対策、発生する頻度など
について調べてみました。
そして、今後「観光できなくなる可能性があるのか?」ということについても調べてみたいと思います。
イタリアでも有数の観光地である「ベネチア」ですが、アクアアルタにあたってしまっても観光を楽しめるように、ぜひ準備しておきたいものですね♪
ベネチアの高潮アクアアルタの時期は?
https://t.co/0HT1o0hNla
さすがベネチア
浸水でもピッツェリアはやってます! https://t.co/0HT1o0hNla— consolare 下北沢 イタリアン (@il_consolare) 2018年11月3日
さて、まずはアクアアルタ(高潮)の発生する時期について見てみましょう!
基本、アクアアルタが発生するのは、シロッコという季節風が吹き付ける秋から春にかけて。
具体的には10月から3月に発生することが多いと言われています。
基本的には10月から3月の時期を外せば、この「アクアアルタ」はそれほど心配しなくてもいい現状みたいです。
実際にアクアアルタに会った人が、Youtubeに動画を公開してくれています。こういった生の情報は非常にありがたいですね♪
ただ、夏場でも、サンマルコ広場では、時間帯によっては水たまりが5センチ以上になることもあるみたいなので、夏場の観光でも油断はできなさそうです。
まあ、夏場なら軽い水浴びくらいに考えておけばいいのかも知れませんが、きれいな水ではないので、汚れなくない人は準備が必要ですね。サンダルかタオルがあればいいのかな?
発生頻度は今までは年に10回程度といわれていましたが、最近では年に40回程度という情報もありました。
ベネチア水没の原因は温暖化?将来的には観光できなくなるかも?
ベネチアの高潮、アクアアルタへの対策は?
ベネチアは私が1番来たかった場所なのですが、サンマルコ広場が浸水状態(アックア・アルタといって街が水没する現象らしい)という、、、いやぁすごかった 笑😤 泳げるよこれ pic.twitter.com/ULhDTYlcIA
— ぴっか@只今🇮🇹 (@pikka_j_g_12) 2018年11月2日
では、アクアアルタの発生する10月から3月にかけて観光するということが決まっている人は、アクアアルタの対策をどのようにとったらいいのでしょうか・・。
インターネットを探せば、ベネチアの「高潮」の時期を予測することができるみたいなのですが、
それでも当日になって「発生してしまう」ということはいくらでも起こりうるので、
「たとえアクアアルタが発生しても大丈夫なように」準備しておくのが一番よさそうですね。
では、どのような対策、準部をしていけばいいのでしょうか?
ベネチアのホームページで予測を立てる!
予測を立てていても、もしかしたら「アクアアルタ」は発生してしまうかも知れませんが、
それでもある程度の「予測」を立てておくことは無駄ではありませんよね。
ココではベネチアの「高潮」の予測をしてくれているホームページを紹介します。
このページである程度のアクアアルタの「予測」が立てられます。
先の3かくらいの予測を立ててくれているみたいですね。
このページで、大体の「予測」を立てて、問題なければいいのですが、それでも「ちょっと危なさそうだな」と思った場合は、なんとベネチアでは「アクアアルタ」のために「アプリ」が作られているんです♪
試しに、2018年11月4日午後15時39分(日本時間)の状況を見てみました。
一番最初に水没すると言われている「サンマルコ広場」の周辺を見てみると・・・。
この真っ赤なところが、現在バリバリ水没している場所ということになりますが、非常にわかりやすいですね。
このアプリの精度がどのくらいかはちょっとわかりませんが、参考にはなると思うので、事前にダウンロードしておくといいかも知れませんね。
ベネチアの高潮「アクアアルタ」サイレンが鳴る?
あと、ベネチアでは、アクアアルタが発生し水没の可能性がある場合、サイレンを鳴らして知らせてくれるそうです。
予想される「水位」によってサイレンの音が違うらしいのですが、もしサイレンが鳴ったら現地の人に「どのくらい浸水しそうなのか」聴いてみるとよさそうですね。
ベネチアの高潮「アクアアルタ」が発生してしまったら?
さて、ある程度「予測」を立ててみたものの、もしかしたら不運が重なって「発生」してしまうこともあるかも知れません。
そんなときのために「アクアアルタが発生しても大丈夫なような準備」をしておきましょう!
いざというときにも安心ですからね♪
1、長靴を用意する。
ちょっとかさばるので嫌ですが、最近では「折り畳みのできる」長靴もあるので、用意しておくと便利ですね。
この商品始めてみましたが、結構小さくなるんですね。旅行以外にも役に立ちそうです。
アクアアルタが発生すると、現地でビニールの「靴カバー」を売る人が出てくるらしいので、それを利用するという手もありますね。
オレンジ色の奴がカバーです。
ただ、現地観光価格で10ユーロほどになるらしいので(高い・・)あらかじめカバーだけは準備しておくのもいいかも知れませんね。
ちなみに、現地でも長靴を売っています。それほど高額でもないので、アクアアルタが起きたら買う!というスタンスでもいいかも知れませんね。
サービスのいいホテルでは、長靴のレンタルをしてくれるところもあるみたいなので、確認してみましょう!
2、アプリをダウンロードしておく!
ある程度の予測は立てられても、実際にどのようになるのかはわからないものなので、先ほど紹介したアプリをダウンロードしておくと便利ですね。
当然通信ができないと使用できませんので、そのあたりも注意が必要ですね。
ベネチアには、無料で使用できるWifiはないみたいなので、事前に準備が必要です。
3、発生しやすい場所を避ける!
アクアアルタは「高潮」の被害なので、当然「水没しやすい場所」というものが存在します。
なので水位はそれほど高くない場合は、長靴などの準備だけで問題なく観光できることになりますね。
以下、地球の歩き方のサイトからの抜粋ですが、具体的な「水没しやすい場所」が書かれています。
参考にしてくださいね♪
サンマルコ広場周辺は島の中でも低い場所にあるので、
アクアアルタが起きた場合はまず一番に沈みます。カナルグランデより北の地区のホテルなら被害は少ないのではないでしょうか?
(確実に避けたいならメストレ地区とか)サンタ・ルチア駅の階段下も既に水没、なんとかヴァポレット(水上バス)でサン・マルコ広場に行ったものの、広場は水没して道がない。
水没しないホテルを取る!
コレ、結構重要だと思うのですが、
自分が宿泊するホテルさえ水没しなければ、荷物をホテルに置いて、濡れてもいい恰好で観光すれば、まったく問題ないように思います。
水に濡れるのが嫌ならホテルで水が引くのを待っていればいいわけですからね。
物価が安く(ヴェネチア本島が異常に高すぎる)、交通の便も良いし栄えているので、外国の観光客は高くてボロい本島のホテルよりもメストレ地区に泊まる人が多いそうです。
はじめてヴェネチアに行くのなら、ホテルはサンタルチア駅周辺がベストだと思います。
(1)交通の便がよい。バスターミナル、鉄道駅、ヴァポレット乗り場全てそろってます。
(2)アクアアルタの被害が少ない。
(3)あまり迷わず、歩かず、ホテルを探せる。駅~サンマルコ広場まで、のんびり歩いて30分くらいしょうか。
お店が沢山あって賑やかなので、30分もあっという間だと思いますよ。出典:https://bbs.arukikata.co.jp/bbs/tree.php/id/399809/-/parent_contribution_id/362679/
上の投稿から考えると、ホテルを取るのはアクアアルタの被害が少ないサンタルチア駅周辺にしたほうがベターかも知れませんね。
もしアクアアルタが発生しても、荷物を全部ホテルに置いてベネチアに出かければ、最悪ずぶぬれになってしまっても荷物がダメになることはありませんからね♪
なので、ホテルの場所さえしっかりしていれば、それほど深刻に悩まなくてもよさそうですね。
ただ、冬だと寒いのが難点ですが・・。
アクアアルタが発生!おすすめのホテルの場所はどこ?
ということで、アクアアルタが発生しそうな時期、10月から3月にかけてベネチアを旅行する際には、
サンタルチア駅周辺にホテルを取っておけば、安心して思う存分観光が楽しめそうです。
最悪「濡れてもいい」のであれば、あまり考えこまずに観光ができそうですし、
アクアアルタでないと見られない景色などもあるので、楽しめそうですからね。
ベネチアの高潮「アクアアルタ」観光への影響は?
「水の都」異例の水位上昇、市内7割以上水浸し : 読売新聞
→『ベネチアでは29日、水位が海面から156センチ上昇し、サンマルコ広場や広場に面する大聖堂が6時間以上冠水・浸水し、一時立ち入り禁止に』、塩害も起きている。https://t.co/Ll9k2AilWo— 高橋hiro (@JAPINJAP) 2018年11月1日
現地の人にとっては毎年の恒例行事になりつつある「アクアアルタ」ですが、高潮がひどい場合、観光できなくなってしまうことはあるのでしょうか・・。
イタリア旅行では見るべき場所が多いので、ベネチアだけで何日も割けないとなると、観光地が閉鎖してしまうと最悪「ホテルで待機」ということにもなりかねないですからね・・・。
2018年11月に起きたアクアアルタでは、なんと主要な観光地であるサンマルコ広場は水位が上がり、閉鎖されてしまったらしいです。
あまりにも水位が上がり過ぎた場合、通常、簡易的な通路を作ってくれるのですが、それも流されてしまう危険性があったりすると、その通路も撤去されてしまうらしいです・・・。
あくまでも「最悪のケース」ですが、頭に置いておいてもいいかも知れませんね。
今回のアクアアルタは2008年以来の最悪の被害になったと報道されています。そうそう起きることではないにしろ、こころの準備だけはしておきたいものですね。
アクアアルタ、将来的には観光もできなくなる?ベネチアがなるなる?
さて、近年悪化し続けているアクアアルタの被害ですが、最悪の場合、将来的には観光できなくなってしまうのでしょうか・・・。
ただし、気候変動のシナリオが悪い方に転んでも、ベネチアの街はそう簡単に水没しないと、科学者たちは口をそろえる。ウドウィンスキ氏も、「海面が9メートルほど上昇すれば話は別だが。100年後でもまずあり得ないだろう」と話している。
恒例のベネチア冠水、その対策は?冬の洪水は“水の都”でも珍しくない。しかし、ロイター通信によれば、11日には1872年の観測開始以来6番目の高さとなる1.5メートルの水面上昇を記録したという。
気候変動が最悪のシナリオをたどっても、「ベネチアがなくなる」といってケースは起こらないだろうと予想されています。
ベネチアの高潮「アクアアルタ」現地の人は関係なし?
さて、今回の高潮の被害、かなり大変だった見たいなのですが、それでも現地人は相変わらず「ピザ」を食べていたんだと、多くの人達が報告しております。
日本の常識は外国の非常識、さすが外国人はたくましい
【映像】大雨洪水でもピザは食べます ベネチア市内の7割超が浸水(アフロ) – Y!ニュース https://t.co/qFwalNmehE
— roxyrock_69 (@roxyrock_69) 2018年11月4日
https://t.co/0HT1o0hNla
さすがベネチア
浸水でもピッツェリアはやってます! https://t.co/0HT1o0hNla— consolare 下北沢 イタリアン (@il_consolare) 2018年11月3日
水の都とは言え…浸水したベネチアのレストランで食事をする人々が逞しい https://t.co/IwHUFfZpr5 @switch_news_ofcさんから
これすごいな。水の中で食事している!
— Fuji-T (@Fujiki_Suguru) 2018年11月1日
悪天候のため高潮が起き、市内の70%が浸水したベネチアではそれでもみんなピザを食べる。
Even the worst flooding in Venice, Italy, since 2012 couldn’t stop these diners, who were determined to enjoy their pizza despite sitting in ankle-deep flood waters.
pic.twitter.com/2BjPueeY7C— tasha (@phootahh) 2018年11月1日
毎年のことなので、みなさん「慣れっこ」になっているみたいですね。いちいち悲観していたら、人生楽しめないですからね。
イタリア人の素晴らしいところですね。
まとめ
今回はイタリアのベネチアで起こる高潮「アクアアルタ」についてまとめてみました。
近年、だんだんと被害が増している雰囲気ではありますが、しっかりと対策をしておけば「全く観光できない!」という状況にはならなさそうです。
最悪水没してしまっても、ホテルの場所さえ安全な場所であれば、どうにでもなりますからね。
もし、ベネチアの「水没する可能性のある場所」にホテルを予約しているのであれば、アプリをダウンロードして、情報に常に気を使っておく必要はあるかもしれません。
サイレンが鳴った場合は、「このサイレンはどのくらいのもんなの?」と現地の人に聞くといいですね。
生きているうちに、そう何度も訪れることのできないステキな場所ですから、準備をしっかりして、アクアアルタが発生しても問題ないように、むしろ楽しめるように準備しておきましょうね♪
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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