こんにちはうさぎ♪です。
2018年10月に放送が決定したドラマ『下町ロケット』2015年に放送された同タイトルの「続編」になる作品ですが、原作はもちろん、池井戸潤さんの『下町ロケット』が原作!
今回原作となる作品は、下町ロケットシリーズ第3作目の『下町ロケットゴースト』そして4作目の『下町ロケットヤタガラス』の2作。
現在『ゴースト』は出版されていますが、『ヤタガラス』の発売はもうちょっと先の「9月28日」です。残念ですが、もうちょっと待ちましょう(笑)
さて、今回はその原作の一つ『下町ロケットゴースト』のネタバレを書いてみたいと思います。
だらだら書いてもしょうがないので、できるだけ「簡潔に」書くことを心掛けましたので、端折っている部分も多数ですが、大体の流れは理解できるのではないかと思います!
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初回視聴率がちょっとだけ低めでしたが、相変わらずの高い評価でしたよ!ただ、残念な評価も・・・。
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ドラマ下町ロケット2(2018)原作「ゴースト」のネタバレ!
第1章「ものづくりの神様」
帝国重工の海外の子会社「ヘイスティング」が3千億円以上の不正計上が見つかる。帝国重工はこの一見で、一気に2千億円の赤字を抱えてしまう。
佃製作所がエンジンを納めている大口取引先である農機具メーカーの「ヤマタニ」から、エンジンの話を白紙に戻されてしまう。ヤマタニが新たに採用したエンジンは、振興エンジンメーカーの「ダイダロス」だった。
大口取引先をなくした佃製作所、次の一手を考えていると、今度は経理担当の「トノ」こと殿村の父親が倒れ、実家の農業を一時的に手伝うために、実家に帰ってしまう。
そしてピンチはそれだけでは終わらず、今度が佃製作所がロケットのために「バルブ」を納めている帝国重工の業績の悪化、それに伴い「方針転換」のために、もしかしたらロケット計画も白紙になる可能性が出てきてしまう。
殿村の父のお見舞いに来ていた佃は、殿村の運転するトラクターにヒントを得て、これから農機具のエンジンだけでなく「トランスミッション(変速機)」を作ろうということに!
第2章「天才と町工場」
佃は「トランスミッション」の要は、佃製作所が得意とする「バルブ」だというところに目をつけていた。トランスミッションを作る前に、まず「トランスミッション用のバルブ」を取引先のヤマタニに納入できればいいのではと考える。
早速「ヤマタニ」の担当者に聞いてみると、「ヤマタニ」も、新方針で今まで内製していたトランスミッションは、「ギアゴースト」という会社に外注することにしたという。
佃製作所も将来的にはトランスミッションを作る予定だが、現時点ではバルブを納入できる可能性のある「取引先」なので、早速連絡を取り、バルブを作らせてくれと提案する。
ギアゴーストは新興の「トランスミッション」が専門の会社で、自社で工場を持たない「ファブレス」企業。現在ギアゴーストは「大森バルブ」のバルブを使っていたが、社長の伊丹は「コンペで決める」と佃製作所のバルブも検討してくれることに。
そのころ、帝国重工の財前は、次期社長と言われている的場と食事をしていた。的場は、財前に、ロケット計画の打ち切りを匂わせて来たのだった。
第3章「挑戦と葛藤」
バルブはコンペで決めると言っていたギアゴーストの伊丹だったが、現在バルブを採用している「大森バルブ」からは、このまま取引継続するように強く迫られていた。あくまで「コンペで決める」という態度を貫く伊丹に対し、大森バルブの担当者は不快感を示していた。
佃製作所では、トランスミッション用のバルブの担当者が決まっていた。「トランスミッション」に関しては知識も経験もある軽部がリーダーとなって勧めることになったが、コミュニケーションに難のある彼のことを、会社の誰もが心配していた。
一方、帝国重工の財前は、上司の水原に、正式に「次の打ち上げで、ロケット計画から手を引いてくれ」と言われる。多少反論もするものの、逆らえるはずもなかった。
殿村の父は、手術で回復はしたものの、もう農業に戻れる状態ではなかった。300年続いた農家だけに、自分の代で終わらせてしまうことに罪悪感を感じていた殿村だった。
大森バルブの担当者は、どうにか「コンペ」ではなく、はやくバルブを採用してくれるようにとギアゴーストに掛け合っていたが、コンペの相手がロケットバルブを手がける佃製作所だと知ると、態度を変えたのだった。
第4章「ガウディの教訓」
そのころ、佃製作所では、トランスミッション用のバルブの設計を任されている立花と朝倉アキ。どうにかそこそこのものを完成させるも、バルブのリーダーである軽部に「オリジナリティが無い」と言われる、そして「ガウディ計画と向き合え」とアドバイスされたのだった。
殿村は、かつての友人に「農業法人を立ち上げるから、親父さんの土地を売るか、貸してほしい」と頼まれる。貸しても大した金額にはならない、どうするか迷う殿村だった。
佃製作所では、バルブの試作が出来上がっていたが、かなりの予算オーバーをしていた。最初は儲けを削っても、いいものを出したいと主張していたアキたちだったが、「ガウディ計画と向き合え」という軽部のアドバイスから、自分たちの作っているバルブの性能が高すぎることを知った。不必要に高いスペックだ、予算を圧迫していることに気がついたのだった。
そのころ、大手トランスミッションメーカーの「ケーマシーナリー」の担当者神田川と、田村・大川法律事務所の中川が会食をしていた。中川は、”ある会社”に対して、何かをしかけようとしていた。
第5章「ギアゴースト」
佃製作所の作ったバルブがコンペの結果、採用になった。理由は性能の高すぎる大森バルブに対して佃製作所のバルブは、スペックは控えめなものの、予算にバッチリ収まっていたからだ。ギアゴーストのエンジニア島津は「こういうものが欲しかった」と絶賛していた。
大森バルブの担当者は、佃製作所にコンペで負けてしまったことを驚いていたが、知財担当の人間は、「ギアゴーストはもうすぐ潰れる」と意味深な言葉を残していた。一体どういういうことなのか。
そのころ、ギアゴーストには、一通の内容証明が届いていた。差出人田村・大川法律事務所、株式会社けーまシーナリーの代理人、中川京一からだった。内容は、そちらのトランスミッションがうちの特許を侵害しているから、本来こちらが得られるはずだったお金、約15億円を支払えと言う内容の物だった。
直接中川弁護士に確認したギアゴーストの伊丹だったが、15億円は一切負けられないと突き付けられてしまう。支払えない場合は訴えると言っていた。
ギアゴーストの顧問弁護士、末長は、「ケーマシーナリーは、うちをつぶそうとしている」と説明、そして伊丹に、どうにかして15億円を払うしか道はないとアドバイスをするのだった。
金策のために駆けずり回る伊丹だったが、やはり大金過ぎるため都合がつかない。社員を守るためには、もう「出資してもらう」つまり、誰かに会社を売るということだった。伊丹は、取引先の「ヤマタニ」に出資話を持ち掛けるが断られる。しかし、「佃製作所なら話を聞いてくれるかも」と言われるのだった。
第6章 島津回想録
ギアゴーストの伊丹はさっそく佃製作所を訪ねる。突然の話に戸惑う佃だったが、とりあえず考えさせてほしいと返答。すぐに顧問弁護士である神谷の元へ。
神谷は、ケーマシーナリーのトランスミッションに、ギアゴーストの特許を侵害しているものがあれば「クロスライセンス」つまり、お互いに特許をお互いに交換しあうことができる。ただ、都合よく見つかれば、の話だが・・。
早速、ケーマシーナリーのトランスミッションを取り寄せ、ギアゴーストのリバースエンジニアリングも手伝う佃製作所だった。しかし、どうして「ギアゴースト」の顧問弁護士は、この「クロスライセンス」の提案をしなかったのか、疑問が残っていた。
神谷がギアゴーストのエンジニア島津に話を聞いていくと、どうやら、特許を取得する直前、何者かがギアゴーストの情報を外に漏らしていた可能性がでてきた。
ギアゴーストの島津は、かつて帝国重工で、「天才エンジニア」と呼ばれていた。しかし、新しい虎㎜素ミッションを開発するものの、会社の旧態依然としたやり方が会わず、上司と衝突してしまい、総務部に回されてしまう。そこで伊丹に声をかけられ「ギアゴースト」を起こしたという過去があった。
数日後、リバースエンジニアリングの結果、何も出ず「クロスライセンス」はできないいう結論が出たのだった。
第7章 ダイダロス
クロスライセンスが狙えないとなり、佃と伊丹は今後のために神谷を訪ねる。しかし神谷は、ギアゴーストの末長がクロスライセンスの提案をしなかったことを訝り、末長が情報漏洩に関与しているのではと告げる。末長を信頼していた伊丹は怒り、その場を去ってしまう。しかし神谷は、末長と、中川が過去に親しくしていた証拠を持っていた。そして、まだ勝ち目はあると佃に告げるのだった。
伊丹は再び中川の元に。ライセンス料の減額を願うも断られてしまう。帰り道、末長に中川と親しい関係にあるかどうかと尋ねるも、「そんなことはない」と言われる。末長が嘘をついていることを伊丹は知ってしまう。
末長が言った後、伊丹は中川の部下に声を掛けられる。買収したと言っている会社があると・・。そしてそこの社長がここに来ているという。その社長の名前は重田登志行、その名前を聞いた瞬間、伊丹はかつての記憶を呼び起こしていた。
ギアゴーストを立ち上げる前、伊丹は帝国重工にいた。伊丹は、重田工業に何度もコストダウンを要求していたが、昔からのなじみである重田工業は、なかなかその重い腰を上げようとしなかった。伊丹は採算の要求にもこたえる気がない重田工業は見限って、ほかに発注してはどうかという企画書を作成した。その企画書は物議を醸したが、新部長の的場がこれを採用し、重田工業への仕事を完全にほかに回してしまった。
重田工業はこれが原因で倒産。その時の重田工業の社長が、現在「ダイダロス」の社長、重田登志行なのだった。そして、伊丹と重田は再会した。かつての恨みを述べつつも、あの事件があったからこそ今の自分があるという重田登志行。ギアゴーストの買収を名乗りでるが、伊丹には呑み込めない条件があった。それが「従業員の雇用は保障しない」という一文だった。
会社に帰る伊丹だったが、島津には重田のことは語らずにいたのだった。
第8章 記憶の構造
伊丹は、自分の会社の従業員たちに、現在の状況を説明していた。しかし、島津は伊丹の「いつもとは違う何か」と感じていた。ふたりでやってきた信頼があったはずだが、それが感じられなくなっていた。
佃製作所でも、ギアゴーストの訴訟が話題に上がっていたが、佃いわく「勝ち目はある」そうで、そのヒントは「論文」だという。
伊丹と島津は、佃の社長室にやってきた。神谷弁護士もそこにいた。伊丹は神谷に代理人になってもらうように頼みに来たのだった。
そこで、神谷は一つの「論文」を二人に見せる。佃が見つけたものだ。そして神谷は言う「ケーマシーナリーを、いや、中川京一を、徹底的に論破しようじゃありませんか」と。
そのころ、中川京一と末長が二人で呑んでいた。そこで、伊丹に二人の関係を疑われたと報告する末長。どうやらことの発端は、中川が末長に持ち込んだ話であり、末永は3億円という報酬に目がくらみ、ギアゴーストの情報を漏らしてしまっていたのだった。
伊丹と島津は、末長の元を訪れていた。顧問契約を解除するためだ。さんざん嫌味をいった末長だったが、中川との関係がばれていることに気が付き、伊丹達が帰った後、さっそく中川に電話をした。「私から情報漏洩した件は漏れないようにお願いします」と頼み込む末長。とそこに、バッグを忘れたと言って、島津が入ってきて、そして出て行った。
殿村の父は、まだ田んぼを続けたがっていたが、殿村に、かつて話があった「畑を貸す」ことについて聞かせてくれと頼まれた。父は田んぼをやめるつもりらしい。殿村は田んぼのことを、自分に教えてほしいと頼んだ・・。
伊丹は重田の元を訪れていた。そこで帝国重工をやめたときのことを思い出していた。重田工業のことがあってから、伊丹はさらなる赤字解消のために企画書を上げていた。しかし周りの上司からは反発された。重田工業の時、上司の的場は評価してくれると思ったのだが、直属の上司にもみ消され、なおかつ会社内で「墓場」と呼ばれている部署に飛ばされてしまった。そこで、島津に出会った。そして二人で会社を興す決意をしたのだった。
伊丹は、自分が辞めた後の帝国重工のことを重田に聞かされていた。どうやら、自分の提案をもみ消したのは直属の上司ではなかった。それだけでなく、的場は自分をスケープゴートにして、取引先との関係を維持、そして上層部との軋轢も回避した。伊丹は、最初から完全に「利用」されていただけだったことが分かった。重田は、一緒に戦おうと思って、買収を提案したんだと伊丹に打ち明けたのだった。
最終章
佃製作所の皆との決起集会のあと、家に帰った殿村は妻に「農家を継ごうと思う」と打ち明けた。妻は渋ったものの、それでも今まで支えてきてくれた殿村に賛成してくれた。殿村は、農家を継ぐことを決意した。
東京地方裁判所の小法廷。ギアゴーストの裁判が行われようとしていた。その場にはもちろん中川京一と「ケーマシーナリー」の担当者、佃製作所の面々とギアゴーストの伊丹、島津、そして神谷弁護士がいた。
そして神谷は、特許侵害の「無効」を主張。この特許が取られる前から、ある人間の論文が発表されていた。だからこれは「特許」として認められない。そして切り札として、ある音声をかけた。末長が中川にかけた電話の内容だった。島津は忘れものだと言っていたバッグの中から録音した音声だった。末長が、あらかじめ情報を漏洩させていたことがはっきりとした。
「特許無効」という判決が出た。これで正式にギアゴーストは訴訟を免れることになった。ライセンス料ももちろん支払う必要はない。
佃製作所の面々は、かつての伊丹の仕事ぶりを心配しつつも、これからだギアゴーストとはいい仕事ができそうだと希望を持っていた。しかし・・。
裁判所で判決を聞いた島津は隣にいた伊丹と軽い抱擁を交わす。しかし伊丹から意外な話が。
ダイダロスの社長に聞かされた話。上司でなく、利用していたのは的場だったことを説明した。過去の話なんだからいいじゃないかという島津をよそに、伊丹は「ダイダロスといっしょにやる」と言い始めた。的場に復讐すると言っている。
散々世話になった佃と一緒にやるべきだと主張する島津に対して伊丹は、「いやならいいよ、シマちゃんはもう、必要ない」と言い放ったのだった。
快晴の種子島、ロケットの打ち上げの準備がされていた。「ヤタガラス」はこの7号機をもって、打ち上げを完了、日本における位置測定システムは格段に向上するはずだった。そして財前はこの打ち上げをもって、ロケットの現場を去ることになっていた。
ロケットは無事打ち上げに成功し、そして財前は現場を去ることになった。
島津は、ギアゴーストをやめた。そして佃の元にやってきて言った、ギアゴーストはダイダロスと資本提携を結んだ。これから両社で協力していく契約を締結したと報告。戸惑う佃に対して、島津は伊丹が過去から抜け出せていないんだということを説明した。そして島津はとこかへと去っていったのだった。
『下町ロケット』ゴースト、ゴーストってどういう意味だった?
この原作小説の「ゴースト」というタイトルですが、この小説の文中にもあったように、
伊丹と島津は、帝国重工の中でも、「何かをやらかしてしまった」、「上司に目をつけられてしまった」というような人間たちが集まる、出世コースからは完全に外れた部署に飛ばされました。
そこで出会った伊丹と島津。
「墓場」と呼ばれるその部署から飛び出し、自分たちで会社を興すときに、墓場からよみがえった者、つまり「ゴースト」という名前を、自分たちの会社に付けました。会社の名前は「ギア・ゴースト」
このタイトルの「ゴースト」というのは、ここからきているんですね。
ダイダロスの森重も、いわば一度的場に「殺された」人間が再び立ち上がるという意味合いもこもっているのかも知れませんね。
まとめ
今回はドラマ『下町ロケット2』(2018)の原作になる作品『下町ロケットゴースト』のネタバレと「ゴースト」の意味をまとめてみました。
次回作の「ヤタガラス」もとっても楽しみな作品ですが、今から次回作も、ドラマも楽しみですね。
ちなみに、発売まで我慢できないので、筆者が勝手にあらすじと展開を予想してみました!たぶん、ちょっとだけは当たっていると思います!
下町ロケット原作『ヤタガラス』のあらすじを予想!結末はどうなる?
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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